第67回
英語というメリット
インド人は情報に価値があることを知っています。
それで自分のネットワークを広げ、情報収集に努める、
金儲けやビジネスチャンスをつかもうと努力しています。
この情報収集の点で、
インド人にはさらなる有利なことがあります。
それは英語です。
情報収集においては、まずネットを使います。
ここで、ネット上には圧倒的に英語の情報が多いことで、
その豊富な資産を活用しやすいことが、
彼らの情報収集力を一層高めているのです。
インドにとって、
英語はこれまでの経済発展に大きく寄与してきました。
現在の発展の原動力ともなったIT産業は、
英語力のおかげで、
米英から多くのソフト開発の委託を受けてきました。
コールセンターなどのBPO(業務委託)の発展も、
英語力があればこそです。
実際私も、英語ができ、
ネット・リテラシーのある人材が多く、
人件費が安いという点から、ネットを活用して、
全世界から情報を収集するという仕事を、
何度か受けたことがあります。
こうした調査は、英語を母国語としない日本人にとっては、
インド人の力を借りて行う方が効率的なのです。
こうした事でも、
インド人とのコラボレーションを考えてみるべきです。
英語力はボーダレス経済において必須なツールです。
しかし、IT技術の進展は、
日本人にも大きな恩恵をもたらしています。
私はインド人とのコミュニケーションには、
主に電子メールとチャットを使っています。
それらは、電話と違い、
低コストでリアルタイムに、
そしてコミュニケーションの内容が文字で残るため、
ビジネス上の会話にはピッタリなのです。
これはまた、聞く話すにくらべ、
読む書くは比較的得意な日本人にとっては、
英語力の問題も克服しやすいことなのです。
こうしたツールを活用することで、
日本人も英語圏の人にそう劣らず
コミュ二ケーションできるようになってきているのです。
さらにインド人の力を借りるという組み合わせで、
十分グローバルでやっていけるでしょう。 |