インド・ビジネスの勘所  土肥 克彦

日本でインドやバングラデシュなどの国に向けたビジネスを行う
土肥克彦さんのインド・ビジネス成功のための小話集

第77回
インド人の語学力

今回は、インド人の語学力についてです。

インドの連邦公用語はヒンディー語で、
他に憲法で公認されている州の言語が21もあります。
その他にも、各地域各民族毎に数多くの言語が使われています。
インドの紙幣の裏側には、
15の言語でお札の額面が記されているほどです。
そして、英語は準公用語として、
ビジネスマンはほぼ、英語を話します。

インド人は、自分の住んでいる地域の言語に加えて、
奥さんの地域の言語や英語など、
ほとんど複数の言語を話します。
従ってインド人にとって言葉の習得は必然のものであり、
インド人は語学習得能力はかなり高いのです。

当社のパートナーのインド人の中にも、
日本語のできる人がいます。
先日来日した折には、大阪で会って、
京都を案内したりしました。
彼は、その時が初来日でした。

つまり、彼は仕事の必要性から一度も日本に来ることなく、
独学で日本語をマスターしたのです。
彼以外にも、来日することなく
日本語をマスターしたインド人を何人か知っています。
本当に、インド人の語学力には驚かされます。
もっとも、日本語のできる彼らでも、
漢字の読み書きまでできる人は少ないですが...。

ところで、当社の顧客は主に日本企業ですので、
ウェブサイトは日本語で作っています。
(一部中国の企業に向けて、中国語でも作っています)
それで時々、日本語のできるインド人からメールをいただきます。
その大部分は、日本の仕事や就職口を求めてのものです。

彼らは、もちろん日本企業がらみの仕事を得ようと
日本語を習得しています。
ですので、より多くの可能性を求めて、
彼らは日ごろから日本企業のサイトをチェックして、
コンタクトしてくるのです。

もし日本語のできるインド人の採用を
お考えの会社がありましたら、
その旨を自社のサイトに記載しておくと、
そうしたインドからの応募者も見込めると思いますので、
ご一考の価値はあるでしょう。


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2012年5月22日(火)

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