目標は「中金」持ち!

第47回
損をしても自分で責任をとる方が上達する

しかし、そういう場合でも、
どの株を買うかはセールスマンに聞くより、
自分で決めた方がいい。

他人に聞いた場合でも、
最終的な尻ぬぐいは自分でやるよりほかないし、
損をして他人のせいにするより、
自分で責任をとるほうが釈然とするからである。

したがって初めは身内に聞いたり、
証券会社のセールスマンに聞いたりして、
失敗を繰り返したりするとしても、
そのうちにだんだん事情がわかってきて、
株の扱い方に慣れてくる。

まず第一に買った株がすんなりと
値上がりすることはめったにない。
たいていは高値を買って値下がりに遭い、
長い間辛抱させられる。

第二に高値を買って買い値を割るような
目に遭わされた場合でも、
しばらく辛抱していると、
そのうちにまたもとに戻り、
よほどの高値をつかまされたのではない限り、
株で儲かるチャンスは多い。

そういうことが経験を積むに従って次第にわかってくる。
私たちがある株に注目して、
その株を買おうという気を起こしたとき、
もちろん、将来の見込みがあると思って買うのだが、
そのときの買い値が安値なのか、
高値なのか、神ならぬ身の知るよしもない。

安いと思って買ったら、
もっと安くなることはいくらでも起こる。
高いからもう少し安くなってからと思っていると、
いつこうに安くならずに、
そのまま上に行ってしまうこともある。

だから、私などは小手調べにまず少し買う。
ところが、買って上に行くと
やっぱり思っていた通りの動きだと心が焦って、
高くなったところをまた買う。
それから下がり始めて買い値を割ったりする。

そういうときはナンピン
(株価が下がったときに買い増しして買い値を下げること)
をかけるか、じっとガマンするかのどちらかである。
一番いいのはナンピンをかけることである。

高値のときも、もっと上がると思ったのだから、
下げたところで買えば、
もっと儲かるじゃないかと自分に言い聞かせることである。
しかし、そのためにはナンピンをかけるだけの
資金の余裕を持っていなければならないし、
下げても怖がらないだけの度胸と信念が要求される。
それでもまた下げたら、
あとは忍の一字でいくよりほかないだろう。

人間は誰でも、損をすれば痛いと思う。
だから自分の買い値を割ったら、泣き泣き辛抱する。
商売のときでもそうだが、
こういう雌伏期がその人の精神の鍛錬をする。
長い長い冬ごもりの時期がすぎて、やがて雪解けの季節がくる。





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2014年2月24日(月)

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