目標は「中金」持ち!

第74回
賢者は中金持ちをめざす

お金に不自由している人から見ると、
お金持ちは何の悩みもないように見えるが、
お金があればあるほど悩みは増えるものである。

ならばお金がない方がいいかというと、
全くないというわけにもいかない。
とすれば、お金持ちと貧乏人の間のどのへんかの境目のところに、
お金としあわせがうまくバランスする分岐点がありそうである。

もっとも、金持ちとか貧乏人とかいう分類は
あくまでも相対的なもので、
いくら財産を持っていたら金持ちで、
いくら以下の収入なら貧乏人だという
はっきりした基準があるわけではない。

まず国と国との比較があるし、
次に同じ国の中でも時代による比較がある。
日本はかつて貧乏国であったけれども、
いまではヨーロッパやアメリカと肩を並べる富裕国になっている。
最近のように円高が続くと、
数字だけで比較する限り日本人の一人当たりのGNPは
アメリカのそれを超えてしまった。
一人当たり二万七千ドルの収入は世界一だから、
日本人が生活が苦しいと嘆いたら、
よその国の人たちから笑いとばされてしまう。

地球上には、先進国とは比較にならない
食うや食わずの生活を強いられている貧しい国がいくらでもある。
そういう国に限って資源も生産技術も乏しいし、
内乱や治安の悪化で国民の大多数が飢えと恐怖で悩まされている。

でなければ、頑迷な独裁者が政権を握っていて、
他国からの援助やアドバイスに背を向けている。
そういう国の人々に比べたら、
富裕国の貧乏人は大金持ちの部類に属するだろう。
ただし、それは数字の上の比較であって、
富裕国の中で比べれば、貧乏人はやっぱり貧乏人であろう。





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2014年4月28日(月)

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