“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第241回
創作カクテルの遊び

学生と打ち上げの宴も、日本酒に酔いしれてきて、
カクテルの遊びを始めた。
もともとキールロワイヤル用に
クレムドカシスを1本置いてあったが、
それを学生たちが飲みたいと持ち出して、
最初はオレンジジュースで割ったり、水で割ったりして
飲んでいるのを横目で見ていた。
もうちょっと美味しい飲み方をすればいいのに
と思っているうちに、
秋鹿の『霙(みぞれ)もよう』で割るとどうかと考えた。

カシスの甘酸っぱい味わいに、『霙もよう』の発泡性の食感、
そして、滓のこくのある味わいが
あうのではないかと考えたわけだ。
早速試して学生に勧めてみる。
これが、なかなかのヒットだった。
キールロワイヤルとはまた違った、
日本酒の旨みとカシスの甘さが旨く調和している。

実はこの発想は、
以前から試している自作カクテルがヒントになっている。
それは、梅酒をシャンパンで割るだけのものだが、とても旨い。
キールロワイヤルより数段旨いのではと思う。
名づけて、『キール・ウメーヤロ』。
梅酒の酸味がシャンパンの旨みによく溶け合うのだ。
この梅をカシスに戻し、
シャンパンを『霙もよう』にかえたものだ。
そこで、梅酒と『霙もよう』の組み合わせも試してみた。
こちらは、すっきりとしたのみ口になる。
やはり甘さのコクが必要なようだ。

次に、試みたのは、クレムドカシスをビールで割るもの。
トマトジュースをビールで割った
レッドアイというカクテルはあるが、
カシスをビールで割るものはあるのかどうかは知らない。
これが、とてもいける。
ビールの苦味がカシスの甘みに加わって、
実によく調和した味わい。
それにきめ細かい炭酸の心地よさが口のなかで踊る。


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2005年7月25日(月)

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