“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第247回
苫小牧「よど川」で魚と全国の地酒を堪能

苫小牧は太平洋側にある工業都市だが、もちとん魚介類も旨い。
特にホッキ貝では全国一の漁獲量を誇っている。
その苫小牧の駅の近くにある
「よど川」という割烹と居酒屋の中間くらいの店が
全国の地酒を揃えていると聞き、訪問してみた。

店はカウンターが十席ちょっとあり、他に座敷もいくらかある。
まずでてきたお通しが4品四角い皿に乗ってきたが、
これが、結構立派。
ボタン海老など、魚介類中心で、
最初は生ビールを頼んでいたが、すぐに日本酒が飲みたくなる。
日本酒は一杯400円からで、高いものでも千円ちょっとと良心的。
30種類は置いてある。
まずは新潟の銘酒「鶴の友」を燗で注文。
全ての銘柄を頼めば燗をしてくれる姿勢も好ましい。

まずは、刺身の盛り合わせを注文。
マイカ、真ガレイ、サンマ、鮪など、いずれも旨い。
次に、やはり苫小牧に来たのだからとホッキ貝を切ってもらう。
特大の大きさのホッキだったが、新鮮で生臭みを全然感じず、
複雑な旨みがとても快適だった。
次にカウンターの向こうにある
ホシザキの食材冷蔵保管庫のなかの
殻のままの海胆が旨そうだったので、一人一個づつ注文。
太平洋側の馬糞海胆ということだったが、
これもとても美味だった。

八角が食べたかったが、無いという。
あがったり、あがらなかったりするそうだ。
それで、焼き魚として、ツボダイをいただいた。
開いて半生干しをしているものだったが、
脂も適度に乗って、濃い味わい。
能代の純米吟醸生詰めの燗と合わせた。
ご主人は「生詰めですが燗は大丈夫ですか?」と聞いてきたので、
自身を持って大丈夫と答える。
能代は酸がやや弱いが、味わいはしっかりしていて、
燗をつけるとさらに旨みがでてくる。

その後も色々な地酒と北海道の地魚を堪能した。
苫小牧では自動車メーカーが集結して
国土交通省関連の実験を行っていて、今年は行く機会が多い。
いい店を知ってよかった。


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2005年8月2日(火)

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