“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第258回
渓流宴会の開始

西那須野に大変安い野菜の市場があるということで、
途中で寄って野菜類を仕入れた。
地物を農家から直接仕入れて提供するスタイルかと思いきや、
東京都内の野菜市場などから大量に仕入れて、
格安で販売しているところだった。
確かに信じられない値段だった。

野菜をたっぷりと購入して再出発。
途中で地図にもでていない脇道にそれて、
渓流沿いの木漏れ日の中を、車でトロトロと進んで行く。
周囲にはもちろん民家もなく、
深い木々の緑がいっぱい車窓に映る。
しばらく行って、結構広い駐車スペースが突如出現。
そこが目的地のキャンプスペースだった。

通常は釣り客がくるくらいで、
地元民以外にはほとんど知られていない場所で、
早速、ベースとなる宴会の場所を選択する。
駐車スペースから数メーター降りると渓流が流れていて、
その渓流のすぐ脇も魅力的だった。
しかし、酔っ払ってから暗い道を上り下りするのも危険と考え、
もとの駐車スペースの奥の
湧き水が流れ出している場所のすぐ脇を選択した。
雨が降ったときのことを考えて、ターフで屋根を作り、
テーブル、椅子、野外用コンロ、BBQセットを設営する。

参加者全員調理ができるようだったが、
今回は胡桃亭の店主の村上さん、
それに、その村上さんの渓流釣りの師匠で
山歩きを昔からしているSさんがテキパキと調理の準備を進める。
ときに、Sさんは知らないあいだに山の中に入り、
「みずな」を獲ってきていた。
「みずな」とは京野菜のそれではなく、
東北では「みず」とも呼んでいる山菜。
茎は瑞々しく、根も食べられる。

その後、渓流に下りて、
村上さんとSさんは岩魚釣りに挑戦。
期待は大きかったが、残念ながら釣れず、
岩魚の代わりはSさんが持ってきてくれていた、
天然鮎とカジカになった。
北海道から取り寄せた海の幸も発泡スチロールの箱から取り出し、
いよいよ、調理が開始された。


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2005年8月24日(水)

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