“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第298回
北海道の海の幸

国際シンポジウムの基調講演とパネル討論のまとめ役として
苫小牧を訪問した。
ハワイ島からホノルル、成田経由で新千歳空港に到着。
レンタカーを借りて苫小牧に着いたのは夜の9時近かった。

前回訪問した、「よど川」という地酒の豊富な割烹
クジラのタタキ、シシャモ、いくら丼を食べたが、
相変わらず美味しい。
翌日に国際シンポジウムが一日あり、
仕事を終えてからは大衆居酒屋で打ち上げ。
そのまた翌朝は、せっかくなのでこれも前回訪問している
「ぷらっとさかな市場」という港にある魚市場に行き、
朝食にウニ丼を食べ、自宅へ魚介類を送った。

そして、その後名古屋に行き、「京加茂」を訪問。
土方さんのしっかりと調理された懐石料理は王道を行き、
奇をてらったものはない。
当たり前のことを当たり前にやるという、
美味しさについて改めて考えさせられる。
この件は別途、紹介したいと思う。

さて、北海道から名古屋経由で帰った翌日の夜に
苫小牧から送った毛蟹、生ししゃも、八角が自宅に届いたので、
さっそく料理をして家族で食べた。
毛蟹はロシア産。
よく実が詰まっている。
浜茹でのものなので、
足をはずして切れ目を入れて食べ易くする程度で提供。
旨み溢れる美味しい蟹だった。

生シシャモはやはり冷凍ものとは一味も二味も違う。
甘塩をしてあるので、単純に焼いて食べるだけ。
新鮮な旨みが口のなかに広がる。
カペリンのように平たい味ではなく、深みがとてもある。

八角は3尾購入したが、2尾を刺身に、1尾は焼物にした。
刺身はあいかわらず上品な脂がとろけるようでいて、
しっかりとした肉質に支えられている食感が心地よい。
甘みもとても感じる。
これが、焼くとさらに味が深くなるだけではなく、
香ばしさがとてもよく感じられるようになる。
八角の皮は固いので、肝をとった状態でやけば、
蒸し焼き状態になる。
肝は湯引きして醤油で食べた。
上品で繊細な味わい。生臭みは全くない。

北海道も小樽には長くつきあっていた仲買があったが、
太平洋側にもいいお付き合いができそうな仲買を見つけた。
これで、今後の旬の移りをカバーでき、
さらに取り寄せの幅が広がることになる。


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2005年10月19日(水)

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