“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第356回
年始用食材の仕入れ

正月には母の家に親戚が集まり新年を祝う宴を行う。
メインの料理は私が担当することにいつしかなっていた。
この料理の計画がなかなか難しい。
1月2日の開催日には、もちろん全国どこの市場もやっていない。
年末に食材を準備しておいて、
数日経ってから調理することになる。
従って、新鮮さが命のような食材は使えず、
熟成して旨くなるものを選んで仕入れ、
適切な仕込みをしておくことが必要だ。

今回はメインを2種類の鍋にまず置くことにした。
一つは「すき焼き」で、
これは我が家の古くからの慣習。
今回は牛肉に加えて西崎ファームの鴨も食材として準備し、
変化をつけるようにした。

この肉系の鍋に対して、もう一つの鍋は魚系にすることにした。
肉は仕入れが確実であるが、
魚は暮の各地の漁の状況によるので、
どの魚なら絶対に大丈夫とはいえない。
そこで、とりあえず小樽から鮟鱇かハタハタなどの
鍋に向く魚を取り寄せることを、
懇意な三角市場の仲買と相談しながら進めることにした。
そして、鳴門の漁師の村公一さんにも
刺身にする魚をお願いするということで、計画をしていた。

ところが、年末も押し迫ってから
小樽の仲買と連絡をとったところ
非常事態になっていることが分かった。
北海道の天候不順で
この小樽の漁港には暮にはほとんど魚があがらない。
そこで、急遽計画を変更して、築地市場で仕入れることにして、
年末最終営業日の12月30日に場内を見てみることにした。
この築地の最終日は、昔はよく仕入れに行ったが
ここのところはご無沙汰していた。
というのは、この日は場内市場にも
素人客がたくさん入り込んでいて、
しかも、セリは前日に終わっているので、
混み合ったなかを一日置いた魚を物色するのに疲れるからだ。
従って、できれば29日に行ったほうがいいわけだが、
なかなか暮れは時間が自由にならない。
今回は何か鍋の材料を探さなければならないので非常措置だった。

幸い、鳴門の村公一さんからは、
刺身かシャブシャブ用に鱸3尾を、
それと、一夜干し用にサヨリ30尾を送ってくれる
という連絡が入っていたので、
あとは、鍋用の食材選択と刺身の補強を目的に築地を訪問した。
築地は予想どおり混んでいて、
区営の駐車場に車を入れるのに1時間もかかってしまった。
そして、場外だけではなく、
場内も普段は見られないほど混み合っていた。


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2006年1月9日(月)

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