“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第370回
立ち呑みもいいもの

私の勤務する大学は宇都宮線「東大宮」が最寄り駅だ。
自宅への帰り道は
十条「すみた」、池袋「坐唯杏」、高田馬場「真菜板」
と通勤経路にあり、一杯やるための途中下車には困らない。
また、自宅近くの代々木上原「こう」で
一杯やっていくこともたまにある。

ところで、大学の先生方や学生たちと飲むとなると、
東大宮駅近辺が一番便利であるが、
これまでは敢えて寄りたいと思う居酒屋が無かった。
それが、最近神亀を飲めて、しかも、魚が旨い店が開店した。
その名前を「東大宮工場」という。
こちらは、大宮中央卸売市場の鮮魚の仲買が出資している店。
これまでは川越駅近くに
「川越工場」という居酒屋をやっていたが、
2軒目に選ばれた地が東大宮だった。

ここは実は立ち呑み屋。
椅子席も2卓で8名分あるが、
メインはカウンターの前に立って飲み食いする。
魚介類はさすがにいいものをおいてある。
開店直後に初めて訪問したときには、
赤むつの刺身、ボタン海老の刺身、鮟肝、
それに、焼き鳥を4種類食べたが、
特に赤むつはすばらしく美味しいものだった。
ボタン海老もいい甘みがでている。
鮟肝も新鮮で生臭みがなく、旨みがほどよくでていた。

この店のいいところは、神亀が置いてある点。
さすがに蓮田の隣駅の店と思ったら、
川越工場にも置いてあるとのこと。
ただし、ひこ孫ではなく、
通常の神亀純米酒で1合が700円はやや高い設定だ。
しかし、酒肴がとにかく安いので、
神亀を結構飲んでも懐は痛まない。

メニュー構成は3つのジャンルに分かれている。
串焼き、串揚げ、魚である。
串焼きと串揚げは1本80円。
ただし、2本からオーダーしなくてはならない。
一人で同じ串を2本食べるのはちょっとしんどい。
高いものでも480円しかしない。
このときは赤むつの刺身だけが480円で、あとは380円以下。
鮟肝もボタン海老も380円だった。

ふらっと立ち寄って飲むのにいい居酒屋ができた。
川越工場もほとんど同じメニュー構成だそうなので、
近くの方はぜひ行ってみてほしい。


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2006年1月27日(金)

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