“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第420回
泊り込みで蕎麦懐石を堪能

苺農園を出発してから、芦野温泉に寄る。
こちらは、旧奥州街道沿いの一軒宿。
日帰りの温泉だけ浴びることができ、
昼は1500円なのが、午後4時を過ぎると630円に値下がりをする。
ここの温泉は循環式ではなく、豊富な源泉を掛け流している。
薬草風呂もあるが、今回は露天風呂にゆっくりとつかった。
PH9.8と強いアルカリ泉であり、柔らかい湯当たり。
湯につかりながら外の竹林をのんびりと眺めていると
心身とも癒される。
肌もおかげでつるつるになった。

芦野温泉を後にして、
その日の最終目的地である西那須野の胡桃亭に向う。
蕎麦懐石料理を酒代も含めて
一人8000円で宴会をお願いしてある。
胡桃亭での宴会から合流するメンバーも集まり、
6名でその後の移動を気にしなくていい宴会が開始された。
何せ、酔っ払って寝たくなったら、
その場で翌朝まで寝ていられる。

まずは、店主の村上さんが小名浜で仕入れてきた桜鱒の刺身。
これがとても美味。
そして、定番の玉子焼。
合わせた酒は、奥播磨の山田錦八割磨きと酒一筋の古酒。
ともに燗が旨い。
さらに、定番の蕎麦掻。
今回は我々が馬頭で栽培したものを使っている。
胡桃亭の蕎麦粉は自家製粉で極端な荒挽き。
それを、ふわっとしたムース風にまとめているので、
味、香り、食感とも申し分ない。
旭若松の今年の新酒3種類、
それに、るみ子の酒の今年初の試みである、
雄町米で醸した純米酒を合わせる。
さらに、掻き揚げの天抜き、鴨小鍋と続く。
こちらは、出汁の旨みを愉しむ。
最後に蕎麦切り。
これも超荒挽き蕎麦の特長がよくでていて、
濃い味わいが心地よい。
食べた後も、午前1時くらいまでゆっくりと飲みながら
世間話に花が咲く。

いい酒を飲んだ翌日は二日酔いすることもなく、
気持ちよく起きれる。
8時頃に目を覚ましたときには、
村上さんが朝食を準備してくれていた。
やはり、小名浜で仕入れた毛蟹の味噌汁。
毛蟹の濃い出汁が味噌と合わさり、旨みに目が覚める。
そして、昨夜の桜鱒を野菜を敷いてホイルで焼いた
チャンチャン焼き風。
こちらも、とても旨い。
極上の朝ごはんを食べて、いよいよ本来の目的である、
椎茸栽培の場所、馬頭へ向けて出発した。


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2006年4月7日(金)

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