“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第442回
ベルギービールはさらに奥深く

お腹もかなりいっぱいになってきて、
ベルギービールの宴も終わりに近づいてきた。
そろそろ、最後の一杯づつという感じになってきて、
何を頼むか迷う。
そしてドイツの銘柄も含めて、以下が次々と注文されていく。

Geuze Boon(ブーン・グース)
三種類のランビックを混合し、二次発酵させて二年間寝かせたもの。
酸っぱいが、それほど甘くはなく、燗にしたら旨そう。

Erdinger Pikantus (エルデインガー・ピカンタス)
ヴァイツェン・ヘーフェの小麦で作ったビールだが、
白くはなくて、真っ黒。飲み口はさわやかな風味が心地よい。

Pecreresse(ペシュリーゼ)
ピーチの香りの甘口のビール。
金のラベルには妖艶な裸の女性が寝ている絵柄が
エロチックに描かれている。

Dendermode Abay Tripel(デンデルモード)
適度なコクがあり、切れもよく、飲み口がいい。

Westmare(ウエストマーレ)
こちらは、トリプルとデュプルの両方を飲んでみた。
トリプルのほうが黄色でデュプルは黒と反対のようだが、
ウエストマーレのトリプルが
トリプルの定番としての評判がたっている。
さすがにとてもいいバランスの旨みが心地よい。

Malheur 12(マルール)
最初に飲んだDeusと同じシャンパン製法のビールだが、真っ黒。
青リンゴの香りで爽やか。

ここまできて、どうしても飲みたくなった銘柄があった。
希少価値と卓越した旨さで、日本であったとしても、
かなり高価と思えるので躊躇していたのだが、
最後に恐る恐る店主の小林さんに聞いてみたら、
やはり置いていた。
我々のようなビール好きなら、安い価格で出してくれるという。

Westvretern 12(ウエストフレーテレン)
ブラッセルで飲んで依頼、3回目の体験。
修道院ビールだが、生産量がほんの僅かで、
ベルギー国内でも滅多に出回らない。
リコリスの香りに満ち溢れていて、濃い味わいにもかかわらず、
ひっかかるものが何もない。
苦味、甘み、酸味の全ての味がバランスよく含まれていて、
まさに味乗りしていて、旨みが凝縮されている。

最後の最後に、ハリーポッターのバタービールと、
アイインガーのセレブラトアでダメ押しをして、COPAを後にした。
次回は両国「ポパイ」で
国産地ビールも含めて愉しもうという話で散会となった。
大変美味しい宴で満足できた。


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2006年5月9日(火)

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