“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第446回
久しぶりのオーミラドー

勝俣シェフが六本木のオーシザーブルを閉めて、
箱根にオーミラドーをオープンしたのは、
ちょうど20年前の1986年。
このオープンしたてのころに、何回か訪問したことがある。
そのときは、箱根の山と海に近い地の利を生かした、
繊細な料理が印象的だった。

そして、それ以降は訪問する機会が不思議となかった。
道路をはさんだ向かいにホンダの保養所があって、
そちらにはよく滞在をしていたのだが、
子供が小さいこともあって、
オーミラドーの立派な玄関を横目で見ながら素通りしていた。
最近では、2004年にはコロニアルミラドーという
白亜の別館をオープンさせて、
結婚式も可能なオーベルジュとなっていて、
それだけの大人数の対応で料理の質が落ちていないか
という心配はあった。

約束の時刻に到着して、
コロニアルミラドーの脇にある駐車場に車を停める。
タキシードを着た係りに名前を確認され、
レストランに案内される。
定刻どおりに到着したが、
レセプションで少しお待ちくださいといわれ
待つこと10分で奥のテーブルに案内された。
店は給仕だけでも数名が忙しそうにサービスをしている。

これが、高齢の母が来ていたことを
駐車場の案内係りからレセプションに無線で連絡がきて、
最初は外の席を用意していたのが、
冷えるので店内の奥の席を急遽しつらえたことがあとで判明。
店から説明はなかったが
妻がレセプションでの給仕との会話を耳にしていた。
大規模になっても、サービスはきめ細かいのが好印象だった。
テーブルを即席で作ったようで、
二つの小さな円卓がくっつけてある。

まずは、食前酒を聞かれるが、
残念ながら車の運転が控えているので、エビアンを注文。
今回は久しぶりのワインなしのフレンチとなった。


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2006年5月15日(月)

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