“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第460回
「くれないの豚」のヒミツが解明

養豚場の見学が終わり、
鹿熊さんの自宅で昼食をご馳走になった。
奥様の手料理で、霞ヶ浦の名産の蓮根が美味しい。
もちろん豚も提供される。

西崎さんも交えて、豚や鴨の話題が次々にでて盛り上がる。
西崎さんは、
鴨にはいっさいのワクチンも抗生物質も与えない自然育成で、
鹿熊さんと対極的な農場を経営しているが、不思議と話が合う。

さて、先日もらった豚はなんだったのか、
おそるおそる鹿熊さんに尋ねてみる。
そうしたところ、
あれはDのデュロックだったと答えが返ってきた。
デュロックの去勢ではなく、雌であった。
デュロックも雄雌を半々に生むので、
雄は種豚として使い、雌を出荷する。
しかし、その数は少なく、
次に出荷できるのは半年後の秋になってからという。
なるほど、そのような希少な豚だったのかと納得。
そして、デュロックの味の濃さと脂の軽やかさは
本当に感動した旨を告げる。
味の濃さは種別によるもので、
脂の軽やかさは餌によるものと鹿熊社長の答えが返ってきた。

養豚の現場は初めて見たが、
やはり、見ることと聞くことは大違い。
多いに豚についての理解が深まった。
鹿熊社長にお礼を言って、種豚場を後にする。
西崎さんは、もう少しいいでしょうと、
つくば市の「柿の木」というレストランに連れて行ってくれた。
ここは、壱岐さんという名人がやっていたフレンチだが、
壱岐さんは最近マンネリ化に嫌気を覚えて、
店を人に貸してしまって、店のサービスを手伝ったりしている。

柿の木では、壱岐さんが最近始めた農作物などや、
レバーのテリーヌなどを出してもらって、
ワインを飲みながら、
西崎さんと壱岐さんと愉しいひとときを満喫した。


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2006年6月2日(金)

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