“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第485回
山形県白鷹町の田中さんの絶品トマト

真菜板で、渋谷に社を構える女性社長Jさんが持ってきたのは、
山形県白鷹町の「どりいむ農園」の完熟トマト。
白鷹町は昼は燦々と太陽を浴び、
夜は冷えて野菜を育てる絶好の環境。
しかも、意識の高い小規模農家が集まっていて
路地栽培で力強い野菜を作っている。
インターネットでも「おすそわけドットコム」(※1)という頁から、
いろいろな野菜を取り寄せることができる。

Jさんは、その白鷹町の田中さんが作った完熟中玉トマトは、
色々な美味しいトマトを食べたが、このトマトが一番という。
そのまま冷やしていただいてみた。
大きさはちょうど口の中に1個入るくらいな小ささだったので、
まるごとかぶりついてみた。
糖度の高さも感心したが、酸味と甘みのバランス、
それに、その甘みが実に自然に出ているのがいい。
トマトは通常はそういくらも食べられないが、
このトマトは後を引く味であり、
しかも大きさが適度に小さいので、何個でも食べられる。
永田農法の緑健トマトだと、
いくらか青臭さというか野性味を感じるが、
このトマトはそういう雑味が少なく、綺麗な味わいだ。
諏訪泉「強力」を合わせたが、
お互いの甘みと酸味が引き合い、とてもいい相性を示していた。

トマトも日本全国に自慢のトマトがある。
今回の白鷹町田中さんのトマトを食べて、
全国の銘トマトを集めて
食べ比べをする会を開くのも面白いかという考えに至った。
天然鮎や牡蠣の食べ比べはとても愉しいイベントだ。
同時に食べてこそ、違いがとてもよく分かる。
しかし、緑健トマトだけは旬が3月から4月頃なので、
夏の時季には旬をはずしてしまうのが残念だ。
今年か来年にトマトの食べ比べもしてみたい。

※1 http://www.e-osusowake.com/index.html


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2006年7月7日(金)

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