“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第500回
知らず知らずに2年、500回

邱永漢さんに誘われて、
このコラムを書き始めたのが丁度2年前、2004年の今頃。
8月9日に第1回を掲載して、これで500回に達した。
美味しさを究めるという話題が
こんなに長続きをするとは最初は思っても見なかった。
また、最初は自分の考え方を
無償でインターネットに紹介することのメリットが
完全には理解していなかった。

しかし、コラムを掲載し続けて、
読者の方々から励ましのメイルをいただき、
自分の考え方に多くの方々が賛同していただいていることに、
格別の喜びを感じるようになってきた。
そして、できるだけ長続きさせたいと思うようになった。
美味しいということ、
そして、それを実践しながら究めていくことを
改めて考えさせられるきっかけにもなった。
美味しさの原点を考えると、
人間の五感、原材料である食材、それをどう調理するか、
そして食べ手の問題として、
人間の生理的欲求、心理状態、民族文化、
さらに、自然のなかの食の連鎖のなかの人間の役割などの、
いろいろな切り口も、書き進めながら整理されてきた。

このコラムを執筆することで、
美味しさについての体系的な思考が進んだのは
一番のメリットであったかも知れない。
そのような体系的な「美味しさ論」を
まとめてみたいとも考えるようになってきた。
それを出版する計画が進んでいて、現在執筆中だ。
また、読者の方々と一緒に美味しい食事を共有し、
会話をはずませる第1回「超美食会」を今月初めに開催した。
当日は11名の読者の方々に参加いただいて、
会話もはずみ、とても愉しい会になった。
参加した方々とは
電子メイルのやりとりでは得られない交流ができた。
参加希望者が多かったことは
開催者側から見ると喜ばしいことではあるが、
逆に多くの落選者を出したことは残念であり、
申し訳ないことと考えている。

このような、読者との会合は
今後も二月に一度程度は開催する予定で、
次回は9月を予定している。
まだ、開催日、開催場所は調整中だが、
今度は参加者数を大幅に増やす予定であるので、
ぜひ、奮って参加していただきたい。


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2006年7月28日(金)

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