“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第504回
蕎麦栽培発足会での手打ち蕎麦

野菜の収穫が終わってから、
高根沢の元気アップ村の温泉で汗を流した。
ここは第3セクターが運営しているが、
結構経営は旨くいっていることを
以前テレビで放映していたことがあった。

農家の名前がついている野菜を直売していて、
宿泊設備のコテージもある。
次回の種撒きのときには、
ぜひこちらに泊まろうと目論んでいたら、その日は満室であった。
予約表を見ると週末はだいたい満室になっているようだ。
温泉では、つぎの発足会の開始時刻が迫っていたために、
あまりゆっくりは浸かれなかったが、
土いじりで真っ黒になっていた身体は
生まれ変わったように綺麗になった。

宇都宮の居酒屋「おそまつ」が蕎麦打ちと宴会の会場。
こちらは、大谷の良心的な地酒小売店である「菊地酒店」から
美味しい地酒を配達してもらっていて、
宇都宮に単身赴任をしたころによく利用した。
自宅で料理をつくれば最高に旨いものが食べられるのだが、
一人では購入できる食材の量が多すぎて、無駄がでる。
「おそまつ」で夕食をとったほうが、よっぽど安くすむのだ。
料理もそこそこに旨い。
飲んで食べて3000円くらい。
宇都宮は料理屋の品質の格差が大きい。
この地方の特色として、味つけが濃い店が多いので、
繊細な料理が好みな食べ手としては、
料理屋は厳選する必要がある。

到着したら、すでに集合していたメンバーが
蕎麦打ちを始めていた。
今回の蕎麦粉は、宇都宮の「松屋」という製粉所のもの。
北海道幌加内産の黒めの蕎麦粉と、
長野県白馬の蕎麦粉が準備されていた。
早速、長野県の蕎麦粉で蕎麦打ちをした。
もちろん、つなぎ無しの生粉打ち。
初めての粉は、加水の按配が難しい。
加水量を間違えると、
どんなにその後旨くコネ、延し、切りの作業をしても、
つながった蕎麦にならない。
今回は、慎重に加水して水回しを行い、
そこそこの蕎麦切りに仕上がった。
なかなか美味しい蕎麦だった。
味が結構濃く、香りもいい。

集まったメンバーからも、
生粉打ちなのに、二八蕎麦のような腰があると不思議がられた。
これは、水回しの完全に行うことによって可能となる。
つまり、水が蕎麦粉の間に均一に入って、
蕎麦粉をつなげているからだ。
久々の蕎麦打ちで、まあまあ旨く打てて、なんとか面目を守れた。
その後、参加者が全員車できていたので、
ノンアルコールの宴会を行った。
ウーロン茶のボトルを何本かお代わりしながら、
蕎麦栽培の段取りについて確認する。
種蒔きの日取りや、そのための準備と役割分担などを確認。
今年も美味しい蕎麦がきっと育つことだろう。


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2006年8月3日(木)

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