“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第511回
美味しさを究めるには〜その1 
自然の味を理解できるようになる

このコラムも執筆を始めて2年経過した。
美味しい経験についていろいろな面から紹介してきた。
それらの経験を踏まえて、
いつでも美味しい思いをするためのノウハウを
体系的に紹介したい。

まずは、高級料理店を頻繁に食べ歩くのは金の無駄。
たまに行って味を知ることは有用だが、
自分で高級食材を探して調理したほうが、
より美味しい思いができることは、すでに紹介している。
では、自分でいい食材を探し出し、仕入れて、
調理をするだけでいいかというと、さらに重要なことがある。
まず、自分自身を変えることだ。
何かというと、自然の食材の美味しさがわかるように
体質と精神を改善すること。

現在のグルメと呼ばれている環境は、
最初のインパクトを重視したメリハリのある味が溢れている。
インパクトがあれば、その味は印象に残るからだ。
その背景には、日本の子供が日常食べるものが、
母親の手作りの料理やおやつから、
添加物いっぱいの惣菜、スナック、
インスタント食品に移ってきているという現状がある。
自然の食材を活かした味も、見直されてはいるが、
日本人の日常の食生活のなかでは僅かの割合に留まっている。

メディアに紹介されやすい店は、
なにかしらのインパクトを持った料理を持っているところが多い。
記事にしやすいからということもある。

自然な味がわかるようになるにはどうすればいいかというと、
これは単純で、
無添加の旬を迎える自然の食材を食べ続けるということだけだ。
宝石業界でも、新人教育には本物だけを見せ続けるといいという。
すると、偽物がおのずから分かるようになる。
自然の美味しさは、それを体験するごとに、理解が深まってくる。
まずは、自分の身体を自然に戻す努力から始めてみることがいい。


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2006年8月14日(月)

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