“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第523回
栃木から軽井沢へ、美食の旅は続く

馬頭での蕎麦の種蒔の翌日は、芳賀町の畑で蕎麦の種蒔。
こちらは、まる10年続いている
「EAST」と称する蕎麦栽培会のイベントで、
一昨年からメンバーの実家の畑を借りている。
春にジャガイモ、大根、枝豆などの野菜を栽培していたのが
この畑だ。

芳賀の畑は農家とのコラボレーションがないので、
耕運機が必要な起耕だけを近くの農家にお願いして、
あとは全て自分たちでやっている。
今回も畝作りから始めた。
昨年は鍬や立鎌で畝を掘ったのだが、
今回は前日の雨で畑の土がとても軟らかくなっていたので、
基準のロープをはっておいて、そこをなぞって数名が歩き、
足跡をつけていくというやり方をした。
地下足袋、長靴がずぼっと入っていって、結構深い足跡がつく。
効率よく畝作りができた。
種を蒔き、その跡を自分の足で土をかけていく。
2時間ほどで1反(300坪)程度の面積の畑の種蒔が終了した。

その後、隣町の高根沢の元気アップ村で温泉につかり汗を流す。
こちらは、地元の農家の野菜の直売所もあり、
新鮮で安全な野菜をとても安く売っている。
軽井沢の友人の別荘で行うバーベキュー用の野菜として、
玉葱、椎茸、舞茸、トウモロコシなどを購入した。
東京にいったん戻って、妻を車に乗せて軽井沢へ出発した。
旧盆直前の日曜日ということで、
わざと遅い時間の夕方に出発したら、
これが大正解で関越自動車道は渋滞もなく
スムースに軽井沢まで移動できた。
途中高坂サービスエリアで夕食。
カツカレーを食べたが、まあまあの味。
最近は高速道路のサービスエリアの食事の質が
大部向上してきたようだ。
途中、滅多に無いような土砂降りに遭遇。
下り坂の水溜りにタイヤがとられて、
危うく車がスピンしそうになったが、
カウンター一発でたて直った。
こういうところは、以前の自動車会社での経験が役に立つ。

どうやら無事に友人の別荘に到着。
早速宴会開始。
まずは「よなよなエールで乾杯」。
こちらからのお土産は、栃木で買った野菜に、
翌日届くはずの小樽からの海産物、
それに、酒としては、秋鹿「嘉村壱号田」と
神亀「ひこ孫」12年古酒。
そうしたら、友人が持ってきた日本酒にびっくり。
なんと、昨年のお土産の秋鹿「山廃純米大吟醸生原酒」の残り。
4合瓶の底に10cmくらい残っていた。
ずっと常温で放置していたという。
私の説が正しいかどうか、
わざとセラーには入れていなかったという。
劣化していたらどうしようかとも思ったが、おそるおそる味見。
これが、すばらしかった。
口に入れると、なんら邪魔するものはない。
まろやかで、とろみの感触。
米の甘みが口いっぱいにひろがる。
友人も絶賛して、私の唱えている熟成方法の信用度があがった。

そして、翌日にはいよいよバーベキューの宴会だ。


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2006年8月30日(水)

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