“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第524回
タラバが届き、宴の開始

軽井沢の友人別荘に行って二日目は恒例のバーベキュー。
この日の午前届く予定だった小樽からのタラバ、
海胆の便がなかなかこない。
小樽の発注先に問い合わせて、宅急便会社に連絡。
そうしたら、ドライバから連絡がきた。
お盆休みで大渋滞に嵌っていて何時につけるか分からないという。
少なくとも夕方にはなるというので、その前に買い物にでかけた。

軽井沢の地元の農作物などが豊富な大型スーパーで、
東京土産を物色。
果物の加工品など大量に妻が購入する。
さて、やっと小樽からの便も到着して、バーベキューが始まった。
友人が炭を起こしている。
その間、タラバを捌くのがこちらの仕事。
今回は包丁を持参し忘れたので、万能包丁を借りて裁く。
タラバは浜茹でのもの。
活けのままだと、宅急便で送っている間に
タラバが疲れてくることが避けられる。
焼き蟹には最適と思う。
足をまず落とし、その足の殻を
包丁で丁寧にUの字型に切れ目を入れて、
そこの殻をはずしておいて、食べやすくしておく。
焼きタラバは焼いた直後が一番美味しいので、
蟹肉を取り出すのに時間がかかると駄目。
したがって、箸で掻き出すだけで肉がすぐに取れるように
仕事をしておくのがベスト。

今回取り寄せたタラバは雌。
内子、外子がたくさんついていた。
外子は醤油と酒につけておく。
使った醤油は「初雁」で酒は秋鹿「嘉村壱号田」。
こんな贅沢は犯罪といわれるかも知れない。
そして、いよいよ宴が開始された。
まずは、シャンパンで乾杯。
テタンジュのコートドシャンパーニュという上級もの。
酸味と甘みのバランスがいい。
口開けに小樽から取り寄せた生うにを食べる。
これは小樽の近海のもの。
日本海の海胆はまさに旬。
強烈な甘みとシャンパンの酸味の調和のいいこと。
そして、蟹の外子がこれまた絶品。
最高の日本酒で味付けられた外子は口のなかでプチプチ跳ね回る。
いよいよ、タラバを焼くだんになった。


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2006年8月31日(木)

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