“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第532回
真夏の燗が美味しい

燗酒というと、寒くなってからで、
真夏は冷酒という日本酒飲みが多いことだろう。
しかし、夏の暑さで身体がまいっているときには、
燗酒のほうが優しい。
酔い方も、冷酒では胃の中で温まって
初めて急激に効いてくるのに対して、
徐々に飲むほどに酔うので、気持ちがいい。

さて、京都駅に直結しているグランビアホテル京都に
開場時刻の午後4時前に到着。
秋鹿常務からチケットを受け取り、
関西地区の「燗酒楽園」に入場した。
席は舞台のすぐ脇。
徳島の懇意の地酒小売店の「おおさか屋」さんも
同じテーブルだった。
そこに荷物を置いて、早速部屋の壁際に並んでいる
蔵元ブースの様子を見に行く。
まずは、懇意な蔵である、
秋鹿酒造、森喜酒造場、
竹鶴酒造、タカハシ酒造を回って挨拶。
その後開宴となって、
蔵元交流会の幹事長の森喜社長が挨拶。
食事も運ばれだして、「燗酒楽園in京都」がスタートした。

食事はそのあと別な約束があったので、
せっかくの燗酒に合わせるように工夫された料理は
ほとんど手をつけずに、蔵元ブースで燗酒を利くことに専念した。
美人蔵人で有名になっている
「月の輪」と「朝乃舞」のお嬢さんたちとも再会し、
旧交を温める。
この蔵の燗酒もなかなかいい。
最後に全部の蔵のブースを回って燗酒を利くという暴挙を行った。
さっと飲んだだけだが、
きちっと燗にして旨い酒は5蔵に1蔵くらいの割合か。
最後のほうになって、だんだんと飲むのが辛くなってきた。

蔵元交流会も随分大きくなってきたので、
そろそろこの行事も
企画を根本的に見直す時期になってきたような気がする。
宴が終わる1時間前に、もと月桂冠副社長と落ち合う。
そして、四条河原町の月桂冠が置いてある
割烹「ふるかわ」で会食。
それで、「燗酒楽園」では、
その後大相撲のパロディ劇があったそうだが、
それは見られなかった。

割烹「ふるかわ」はなかなかしっかりとしている料理。
月桂冠の鳳麟、平安などの上級酒とのマッチングを愉しんだ。
そして、今の日本酒業界の課題、問題点などを
ざっくばらんに意見交換をして、有意義な会食であった。


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2006年9月12日(火)

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