“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第585回
世界一旨い日本酒の面々

渋谷『岩盤浴カフェはぴはぴ』で開催した
「世界一旨い日本酒の会」では
14銘柄の純米無濾過原酒を準備した。
 
秋鹿     山廃雄町70% 生
        無農薬自家栽培山田錦60%「もへじ」生
        クレマンドノゼ 生
        嘉村壱号田(火入れ)
奥播磨    山田錦八割磨き生
        白影泉生
悦凱陣    山廃讃州雄町生
竹鶴     雄町生
宗玄     山田錦生
        八反錦生
初駒      生
諏訪泉    田中農場 生
るみ子の酒  すっぴんるみ子 生
旭若松    生

これだけの日本酒が並ぶと壮観。
まずは、クレマンドノゼで乾杯。
芳醇だが独特の甘酸っぱい酸の切れ味で、
口の中が軽やかになる。
これを梅煮と合わせるともう至福。
梅の酸とクレマンドノゼの酸が
微妙にぶつかり合いながら融合する。

茄子の含め煮には、諏訪泉田中農場を合わせる。
田中農場は鳥取県にあるが、
兵庫県の山田錦特A地区と地盤が続いているので、
とてもいい酒米が育つ。
無駄を感じさせない凝縮した辛さと、
米の甘みのバランスがとてもいい。
その後、色々な銘柄をほとんど燗で愉しんだ。
しかし、ゆったりとした応接間のような空間で、
ゆっくりと飲むので、酔い方も徐々。
美酒と美食の宇宙のなかで静かに時間が進んでいく。

いずれの日本酒も個性溢れる美酒。
芳醇であるが、嫌な味、ひっかかる味は皆無で、
とてもスムースに喉を通っていく。
いづれも燗にしたときの旨さは絶賛された。

今回の渋谷「岩盤浴カフェはぴはぴ」で開催した
第1回「世界一旨い日本酒の会」は大成功に終わった。
おかげでオーナーの工藤さんからは
毎週やりたいというオファーがあったほど。
これからは、月に一度程、
その時季にあったテーマを決めて開催しようかと考えている。
いずれは、私の料理で超美食会というのもいいかもしれない。


←前回記事へ

2006年11月24日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ