“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第602回
在来線グリーン車は快適美食空間

今年の蕎麦栽培の打ち上げを西那須野「胡桃亭」で開催した。
土曜の夕方集合なので、
そこにたどり着くまでに、色々と美食を愉しむ余地がある。
宇都宮駅まで知人に車で迎えにきてもらうことにして、
まずは、移動の電車のなかで朝から宴会を行うことを企画した。

私の自宅は小田急か京王新線沿いなので、
新宿経由で、JRで宇都宮まで移動することになる。
大宮から新幹線に乗り換えるのが早いのだが、
途中乗り換えは面倒で美味しい思いも出来ない。
そこで、新宿から宇都宮まで
直通の新宿湘南ラインを利用することにした。
グリーン車は土日の割引で750円余計に払うだけなので、
新幹線利用よりずっと安い。
しかも、新宿から宇都宮までの経過時間は
20分程度遅くなるだけ。
のんびりと仲間と宴会をしながら移動することにして、
誘ったら二つ返事で決定した。

自宅からはピエモンテ産のバルベラを持参し、
新宿駅構内でオリーブ酢漬け、ハモン・イベリコ生ハム、
ベルギービール2種類を購入。
グリーン車での朝食兼宴会が開始された。
まずは、ベルギービールで乾杯。
一方はドゥシャス ド ブルゴーニュというレッドビール。
ブルゴーニュの公爵夫人という意味で、
ブールージュ生まれの侯爵の娘メアリーの絵が
ラベルに書いてある。
甘酸っぱい複雑な果実の香味でオリーブとよく合う。
もう一つはサタンレッド。
同じ悪魔でもデュベルとは全然違う味。
ホップの苦味と甘みのバランスがよく、
こちらも快適。
淑女と悪魔の組み合わせは最高だった。

途中で赤ワインを開ける。
バルベラ種の軽いが、バランスのよいコクと香りがとてもいい。
朝飲むにはこの程度の軽いワインがスムースだ。
ハモンイベリコは等級は記述していないので、
最上級にランクされるべジョータではないだろう。
繊細さがややかけてはいるものの、
上品な脂がバルベラによくあった。
気が付いたら、ほろ酔い気分。
そして、電車は宇都宮駅に滑り込んでいた。
これから、気分よく佐野ラーメンでランチの予定だ。


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2006年12月19日(火)

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