“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第603回
佐野ラーメンなら迷わず「とかの」

宇都宮駅で、もと会社の同僚に車に乗せてもらい出発。
目指すは佐野市の老舗ラーメン店「とかの」。
佐野ラーメンというと決まったスタイルがあるわけではない。
そして、たいていの店は化学調味料を使いすぎ。
ひどいところは濃縮調理出汁を使用している。
店を選ばないと後悔することは必須だ。

「とかの」は真面目に出汁をきちっととっている名店。
今年の春に数年ぶりに再訪して、
味が落ちていないことは確認してあった。
12時過ぎに到着すると、前に二組並んでいるだけ。
11時半の開店時には結構な行列ができていることが多いが、
それが一巡したのだろう。
しかし、並んで待っている間に
後ろに行列がどんどん増えていく。
到着タイミングは実にラッキーだった。

前回はラーメンを食べていたので、今回はネギラーメンを注文。
それに、餃子を一人一皿づつとった。
まずは、車を運転していない二人で尾瀬の雪解けビールで乾杯。
餃子がつまみだが、これが旨い。
野菜たくさんの餃子で、シンプルな味わいだが、
深い旨みがある。
餃子村おこしの宇都宮の餃子屋より一ランク上の味。
そして、いよいよネギラーメン到着。
ピリ辛の味付けのスープは雑味も少なく、
出汁の旨みがほどよく中太の麺に絡む。
葱とチャーシューの具もバランスよく汁がからまる。
熱々の麺を食べ終わったあとには、
身体も暖まり、満足感がいっぱい。
外に出たらまだ行列が続いていた。

そして、お決まりのコースで都賀へ向かい、刑部苺農園に寄る。
こちらは、こだわりの栃乙女を栽培している。
今回集まるメンバーから、
お土産の苺を買ってきてくれと頼まれていたので、数箱を購入。
一箱2000円だが、4パック分が入っているので、とても安い。
そして、自然に育てた酸味と甘みが素晴らしい。
ハウスの中を見せてもらったら、
一番の花の苺が積まれたあとで、
次の苺が大きくなりかけていた。

苺を数箱つんだ車内は苺の香りが漂う。
そのまま、大田原温泉「太陽の湯」に直行して
露天風呂でのんびりとする。
空を見ると、雲の流れが結構急で、
たまに太陽の光が雲間に見えて湯を照らす。
身体も心も温まった。
朝のグリーン車で飲んだアルコールは随分抜けた状態で、
蕎麦栽培打ち上げ会場の西那須野「胡桃亭」に到着した。
いよいよ宴会の開始だ。
今回は自家栽培蕎麦を最後に食べるが、
その前には鮟鱇鍋や厚岸の牡蠣など、
北海道の食材が待っている。


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2006年12月20日(水)

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