“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第604回
西那須野「胡桃亭」で鮟鱇鍋と自家栽培蕎麦

温泉にたっぷりと浸かってから、胡桃亭に向けて出発。
宴会開始の午後5時前に到着したら、我々が一番乗りだった。
早速、店主の村上さん、女将さんに挨拶をして、
まずは、入り口すぐにあるタタキの広間に鎮座する
大きな大理石のテーブルに陣取る。
風呂上りのビールを早速いただいた。
最初の一口は生き返る味。

宴会は奥の座敷を二部屋つなげて行うように、
すでにセッティングされている。
テーブルを長くつなげて、
その上には鮟鱇鍋の用意がされていた。
今回の日本酒は、諏訪泉田中農場、
英、十旭日、鶴齢の純米無濾過生原酒の面々で、
座敷の端のテーブルの上に
燗付け用のコンロと酒器とともに並んでいる。
そうしているうちに、徐々にメンバーが集まりだした。
今回は12名ほど。東京からは私を入れて3名。
残りは地元栃木在住のメンバーだ。

ほぼ全員集まったので宴会を開始する。
まずは、諏訪泉田中農場で乾杯。
最初は常温ですぐに燗につける。
田中農場は極上の山田錦を栽培している鳥取県の農家の名前で、
その米の味わいがよく酒のなかにでている。
やはり、燗が断然旨い。
最初の酒肴は村上さん自家製の胡麻豆腐。
ネチっとした食感に胡麻と出汁の甘みが融合していて、
田中農場との相性は抜群。

そして、次が蕎麦掻。
もちろん、我々が汗水たらしてつくった
自家栽培蕎麦をつかっている。
村上さんの蕎麦掻は、鍋を水を沸騰させて、
そのなかに蕎麦粉を入れていくことによって、
フワっと仕上げてある。
食感がすばらしく、中に適度に混ざっている空気が、
蕎麦の甘みを引き出している。
鮟鱇鍋のコンロにも火が入り、
自家栽培蕎麦の打ち上げは、段々と盛り上がっていった。


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2006年12月21日(木)

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