“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第667回
蟹の饗宴

最初の不倫蟹のベニマツバの旨みは、余りに強烈だった。
合わせた酒は宗玄。
蟹の旨みを引き出してくれる。
ベニマツバのあとにでてきた蟹は毛蟹。
大きいサイズのものと、小さいサイズのものの
2種類が皿に乗って、各テーブルに一皿ずつ提供される。

こちらは現地で茹でてから送られてきたもの。
早速口にする。
毛蟹は、旨みが特に突出していると言われている。
しかし、ベニマツバのあとでは、やや水っぽさを感じる。
現地の茹で方に問題があったのかも知れない。
そして、また別なベニマツバが再度提供される。
これは、現地で茹でて冷凍して送られてきたもの。
同じように旨みはたっぷりと感じられるのだが、
最初の蟹に比べると、やはりやや水っぽい。

最初のベニマツバは生で運ばれてきて、お店で蒸されたもの。
茹でるか蒸すかという違いと、
生で運ばれたか、冷凍かという違いがあった。
それでも、二度目のベニマツバも十分すぎるほど旨かった。
さらに、提供されたのが蟹の天麩羅。
熱々のなかに旨みが閉じ込められていて、
噛むと口のなかに海の香りが広がる。
最後の蟹は、握り鮨となって提供される。
こちらも、酢飯の酸味がほどよく蟹の旨みを支えてくれる。
もう、相当お腹いっぱいではあるのだが、
美味しく食べられる。

十分すぎるほど、
また、腹が苦しくなるほど蟹を堪能したのは、
始めてかもしれない。
と満足感に浸っていたら、カレーライスが提供される。
「はつもみぢ」のカレーは鯨の脂を使う。
鯨の脂は融点が低いので、
覚めても美味しいといおう配慮もあるそうだ。
それにヘルシーなさっぱりとした味わいが嬉しい。
もう食べられないと思っていたのに、不思議に入ってしまった。

蟹を堪能しながら、次回もぜひ誘っていただきたいと、
小松理事にお礼方々お願いをする。
次回は何がいいかと、メンバーで愉しい議論にもなった。
海老、アナゴ、鰈など、様々なアイディアが提案される。
次回も誘われたら、どんな用事が入っていても、
調整して参加しなければならない。


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2007年3月27日(火)

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