“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第668回
今年の花見の第一弾

今年の花見の時季を読みきることは難しい。
気象庁のプロでも混乱するくらいなので、
本当に満開近くなる日にちを正しく知るのは、
その直前になってしまう。
それでは大人数のメンバーの調整は難しいので、
あまり咲いていないことを覚悟にとりあえず、
大学研究室の花見を決行した。
東大宮の大学の隣にある公園で昼間行ったが、
案の定桜は咲いている木でも二分咲き。
ちょうど桜の木の真下にビニールシートを敷いて
宴会が開始された。

まったく蕾だけという状態よりはましであり、
その日はうら暖かい穏やかな陽気だったので、
昼下がりの宴を愉しめた。
思うに、今年の桜は、場所によるバラツキもあるが、
同じ場所で木によって、早くから咲き始めているものと、
蕾が固いものとがあるのが今年の特徴かも知れない。
先日にゼミ合宿で持って行った日本酒がかなり残っていて、
酒類では学生たちがビールにカクテルなどを準備していた。
そして、バーベキューコンロを持っていって、
鶏や牛肉の炭火焼。
それに乾き物などが酒肴。

昼酒、それも、屋外で飲むことほど、
非日常的な愉しみ方はないだろう。
まずは、宗玄の山田錦からスタート。
そして、諏訪泉富田70%。
秋鹿山廃山田錦70%2年熟成生と飲み進む。
学生たちが買ってきたビーフジャーキーは、
ちょっとアミノ酸添加の味わいが気になるが、
スパーシーなところは山廃に合う。
そうしているうちに炭焼きの肉や鶏が次々焼きあがってくる。
軟骨がなんとも旨い。
桜の木も下から眺めてみると、
気のせいか開いた花が増えてきたようで、まあまあ綺麗だ。

そして、カセットコンロを使って、学生たちが燗をつけ始めた。
竹鶴、るみ子の酒、秋鹿と飲み進む。
屋外での燗酒がまた旨い。
相当飲んだが、翌日は頭も身体もすっきり。
やはりいい日本酒は残らない。


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2007年3月28日(水)

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