“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第671回
シェフスの美味しさを堪能

「黄ニラ」が運ばれてきた。
黄ニラに短い麺状のものが絡めてあって、
口のなかで面白い食感を演出している。
甘みもあって、優しい味。
何かと思ったら、中国の硬い豆腐を麺状に切ったものだった。
黄ニラの味わいが引き立てられている。

そして、「海老春巻」に「海老の香り蒸し」と連続の海老。
春巻きは、狐色の香ばしく焼きあがった皮が、
なんとも艶かしい。
香草が添えられて緑のアクセントをつくっている。
噛むとまずパリパリの硬い皮がブシュと崩れる。
そして、海老の甘みに香りが口のなかにジュっと広がる。

香り蒸しが、また見事。
まる一匹の胴が開いてあって、身に白髪葱がかけてある。
一匹ずつ取り分けて蒸し汁をかけてくれる。
この蒸し汁には海老の香りが凝縮されていて、
海老の甘い味わいと合わせて、口と鼻腔をくすぐる。
海老の頭の部分も味噌がジューシーで旨い。
食べ終わってから、残った蒸し汁にご飯を入れてくれる。
これがまた美味。
蒸し汁の旨みがご飯にからまって、なんともいえない味わい。

そして、肉料理が提供される。
「ラムの南乳焼き」の南乳は腐乳の一種。
味噌ダレに近い味わいだが、
独特の香りがラムの野生味と調和している。
焼き具合も絶妙で香ばしい。
最後は手を使って、骨の周りまでしゃぶった。

ここまでで、注文した料理は一通り出たが、
とても美味しく、まだまだ食べられそうだった。
そこで、3品ほど追加注文をした。
まずは、「赤ピーマンのマリネ」。
さきほどとなりのテーブルでとっていたもの。
赤い色が見事だ。
口に含むとプルンとした食感とともに、瑞々しい甘みが広がる。
蜂蜜に漬けておいたとのこと。
次が、「蚕豆」。
蚕豆の旨みの奥から出汁の旨みがしみでてくる。
そして、「貝柱入り茶碗蒸し」。
こちらも、貝柱の旨みが卵と出汁で支えられている。

最後に「塩ラーメン」。
こちらはさすがに、少ない量のものを選択した。
さっぱりして、奥深い味わいのスープが
お腹いっぱいの胃に優しい。
最後まで、とても美味しく食べられた。
さらに、杏仁豆腐と団子のデザート。
こちらも満足できるもの。
特に団子は、焼いてスープに漬けたもので香ばしい。

初めてのシェフスの中華は極めて快適。
マダムのサービスもつかず離れずの、気配りが感じられて、
今年の誕生日も大変いい過ごし方ができた。


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2007年4月2日(月)

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