“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第683回
超美食会開始

自宅で、筍の皮を剥いたり、包丁、食材などを運べるように
パッキングするのに結構手間取り、
渋谷「岩盤浴カフェはぴはぴ」に到着したのは、
会の開始1時間半前。
手早く準備しないとゲストが到着してしまう。
早速、泡汁用の出汁を作る。
業務用の大きなズンドーがあり、
そこに大量のミネラルウォーターを
近くのコンビニで買ってきて入れ、
羅臼昆布を浸して火にかける。

そうしているうちに、ゲストが次々と到着。
ゲストにも手伝っていただいて、
前菜の温泉玉子と蕗味噌の盛り付けを始める。
バルバリ鴨の玉子を割って深めの小皿にあけ、
そこに八方出汁を注いでいく。
蕗味噌は数皿にわけて盛付けする。
そして、18名のゲストがほぼ揃ったので、会の開始。
主催者として、今回の会の食材・料理を紹介し、
それに合わせる日本酒のラインナップについて説明する。

今回は、秋鹿酒造のモロミタンクの泡を使った
泡汁がメインなので、
合わせる日本酒は全て秋鹿の仕様の違う6本とした。

・ 純米無濾過生原酒 山田錦70%
・ 山廃純米無濾過生原酒 山田錦70%
・ 山廃純米無濾過生原酒 雄町70%
・ 山廃純米火入れ原酒 山田錦70%
・ 山廃純米火入れ原酒 雄町70%
・ 生もと純米無濾過生原酒 山田錦70%

これらの精米歩合は全て同じで、
酒母が速醸もと、山廃もと、生もとと3種類、
米が山田錦と雄町と2種類、
さらに、生原酒と火入れ原酒と
2種類の組み合わせとなっていて、
その違いを比較して味わうことができるという仕掛けだ。

まずは、速醸もとの純米で乾杯。
宴が開始された。
バルバリ鴨の温泉玉子は旨みいっぱい。
黄身は自然の薄い黄色であり、
餌で作為的に赤みをつけることはされていない。
八方出汁が玉子の甘さを引き出してくれる。
とても好評だった。
蕗味噌も大好評。
油で炒めた蕗の薹の香ばしさの上に、味噌の旨みを乗せて、
その奥に隠し味の和三盆の甘みが効くようにしよう
という意図が、ある程度は成功したようだった。


←前回記事へ

2007年4月18日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ