“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第696回
オーベルジュ・オーミラドーの至福

箱根旅行の2日目は和食から始まった。
もみじ茶屋というレストランでいただいた和食は
煮物、焼き物、刺身、蒲鉾など、彩りも鮮やかで豪華。
美味しかった。
朝からお腹いっぱい。
そしてランチが待っている。

12時に湖尻三叉路にある
「オーベルジュ・オーミラドー」の予約をしてあった。
昨年は当日の朝にお昼の予約をしたので、
すでにいい時間帯は満席。
遅い時間しかあいていなかった。
今回は、それを反省して前の日に予約の電話をしておいた。
雨の降るなか、「オーベルジュ・オーミラドー」に到着。
まずは正面玄関にクルマをつけて、母と妻をおろす。
そして、ぐるっと回って隣接している駐車場につけて
係員にクルマを預ける。
レストランに戻ると窓際の席に案内される。
メニューには3500円と6500円のランチコースが記してあったが、
メニューに載っていない
勝又シェフのスペシャリティコースがお勧めとのことで、
その中身を確認してお願いする。

まずは、アミューズで小魚の素揚げ、
チーズ団子、ポテトチップスが小皿に盛られて提供される。
いずれも、スタートにふさわしい味わい。
本来はシャンパンなど頼みたいのだが、
クルマの運転があるので、ノンアルコールドリンク。
小田原の梅をソーダで割ったものを勧められて、
そちらをお願いする。
僅かにシロップが入っていて、食中ドリンクになかなかいい。

まずは、ズワイガニムース、蟹味噌ソース。
蟹の上品な甘みが凝縮されていて、
また、蟹味噌が生臭さを全然感じない、
洗練されたソースになっている。
添えられている、三島の農家直送の有機野菜も旨い。
そして、相模湾の大平目のポワレ。
この火の通し方が絶妙。
平目のプリプリ感と甘みのバランスがとてもよくとれている。
最後の皿は、三島の愛鷹牛のソテ。
回りは硬く、中は半生状態で提供される。
ちょっと脂身が気になるが、肉自体は旨みがあって満足できる。
デザートは、オレンジ類の組み合わせ。
色々な柑橘類をムースにしたり、
アイスクリームにしたり、ケーキにしたり、
乾燥させたりして、盛り合わせてある。
とれも綺麗なプリゼンテーション。

今回の「オーベルジュ・オーミラドー」は
昨年よりも満足度が高かった。
前回は、6500円のコースで、値段が違ったが、
今回の料理は勝又シェフの遊び心、もてなしの心がこもっていた。


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2007年5月21日(月)

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