“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第697回
和食三昧は続く

米国出張の反動からか、
ゴールデンウィークがあけても和食三昧が続いている。
週明けは、
月曜が高田馬場「真菜板」、
火曜が十条「すみた」、
水曜が五反田「ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥たかはし」、
木曜は自宅で金曜が銀座「こびき」、
そして週末は香川から徳島への美食ツアーであった。

和食料理屋や居酒屋の選択基準は、
料理が美味しいことはもちろんだが、
いい造りの日本酒を置いて、
料理に合わせられることが重要要件となる。
相当旨い料理を出す和食料理屋でも、
大手の大量生産の安酒か、
ただ、銘柄だけがメディアで有名になっている
蔵の酒しか置いていないところが圧倒的に多い。
そういう店には行きたくないので、
自ずから選択肢は限られてくる。

高田馬場「真菜板」は、
日本酒が苦手という人間に合うと、連れていきたくなる。
大手のアルコール添加が大量な酒だけではなく、
メディアに取上げられて有名になった銘柄を飲んでも
旨くないと感じて、日本酒嫌いになった酒飲みは結構多い。
そういった人たちを「真菜板」へ案内して、
全国から取寄せている自然な食材で作った料理と、
いい造りの無濾過純米生原酒の組み合わせを選択して、
ご馳走すると、誰でも日本酒の奥深い味わいを理解してもらえる。

十条「すみた」では、
まずは、讃岐おでんや、ジャコ、カリカリ饂飩、
トロロ、醤油豆などの簡単な酒肴と、
悦凱陣、旭若松などの燗を合わせる。
これが、とてもよく合う。
いい気分になってきたら、饂飩で〆る。
冷たい饂飩にするか、暖かい饂飩にするか、
そして、スタイルと具を何にするかという、
選択の愉しみもある。
最近では天かすの冷たい「ぶっかけ」を最後に頼むことが多い。
海外に行って戻ってくると、
和の美味しさと、その有難さが身にしみて再認識させられる。


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2007年5月22日(火)

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