第24回
■ OMさんからのQ(質問) 

初めてメール致します。37才男性です。
先生の大ファンで著書は購読させてもらっています。

【自己紹介】
電器メーカーの経理社員として香港・珠海に
'95〜'98の3年間駐在していました。
そのときに日本事業通信網を知り、
上海の伯威商務広場の1室を購入しました。

帰国して上海で不動産の勉強をしたいと、
12年勤務したメーカーを退職し、
上海に現法をもつ北九州の不動産屋に勤めました。
しかし社長は癌でなくなり、
経営が厳しくなったため1年で退職しました。

【質問の前に】
現在、福岡の中堅物流会社の商事部に身を置いています。
古巣の電器メーカーの海外展開における「電気部品調達代行」
(調達〜通関・海外輸送〜倉庫保管)をしています。
日本製電器部品をマレーシア工場/メキシコ工場へ輸出したり、
上海/華南の電気部品をメキシコ工場へ輸出する仕事です。
工場の在庫削減の手伝いとして「コック倉庫」を提案し
メキシコとマレーシアで推進準備中です。
電気部品の調達代行のシステムを6千万円で自社開発し、
見込みがありそうな顧客にプレゼンしています。

【質問】
しかし九州のメーカーや香港日本人商工会でプレゼンしても
まだ芳しい手応えは有りません。
「調達代行」や「中国でのコック倉庫」提案は
方向性として間違っていないと自信があるものの、
どういう場所・会社を訪問したものか決めかねています。
中国製造業向けに足がかりを掴みたいと模索している当方に
ヒントをいただければ幸いです。

草々


■ QさんからのA(答え)

OMさんへ、お答えします。

電器メーカーのスタッフとして、
香港と珠海に3年間もおられたとのことですが、
一ぺん外国で勤務をされると、
日本国内にそのまま落ち着いてはおられなくなって、
なんとかして新しい仕事はないかとお考えになるのでしょう。
でも、実際にやればうまくいくかというと、
自分が勤めている会社で仕事をやってるのとは違って、
商売と商売をつなぐような、貿易的な仕事は難しいんですね。
御用聞きとしては、日本国内のものを売りに行くよりも、
現地にいる会社の方が買いたいものは何かというのを探して、
それを日本のどこでつくっているか話をつけに行くとか、
逆に現地の会社がつくっているもので日本で売れそうなものがあれば
それを買ってくれるところとつなぐというのでなければ成り立ちませんね。
どこの会社に行って話をしたらいいかと言っても、
私も商工会議所の人やいろんな団体の人に
話をしたりすることがありますけど、
全くと言ってもいいほど、手応えはありません。
ですから、雲をつかむような話ではどこも行く所はないんです。
それほど難しいんです。
ですから、どこかの会社と非常に密接なつながりがあって、
どうしてもそこの会社のものを売らなきゃいけないというのでなければ、
恐らく成功できないと思います。


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