第25回
■ 加速さんからのQ(質問) 

はじめまして
長崎の加速(33歳)と申します。
中国における環境対策について興味があります。
東京ではあまり感じられないことかもしれませんが、
私の住む長崎県では黄砂が年々激しくなっている感じを受けております。
中国の環境対策が日本にも大きな影響を与えるのではないかと愚察し、
環境問題に対する中国企業の取り組み、
中国の人々の意識などをご教示いただければと考えています。

また、こらから中国株を購入し、
わずかな預金を増やしていこうと考えていることもあり、
環境対策に取り組む中国企業を応援していきたいとも考えております。
みんなで応援できれば環境対策が進む
一助になるのではないかと考えています。

現在、こちらの空は、雲ひとつない快晴です。
先生の旅がこの空のようにさわやかで、
かつ、安全でありますよう一隅からお祈り申し上げます。


■ QさんからのA(答え)

加速さんへ、お答えします。

長崎の方は、黄砂が中国のほうから風に乗って吹いてきて、
被害を受けていると言われておりますけど、
私なんか北京に毎月行きますので、黄砂のシーズンになりますと、
砂が見えるほどではなくても、服が汚れるという目にあっています。
それに対して、環境対策はどうなっているんだと、
みなさんはすぐ考えます。
でも中国では、私が見る限り、公害防止は一番後回しになっています。
これは台湾で経験をしたことですが、
台湾で公害があるからなおせ、なおさなかったら罰金をとるぞ、
と政府がきついことを言っても、
台湾の企業家たちは罰金を払うのと、
その公害対策をやるのとどっちが有利かというのを計算して、
罰金をずっと10年も払い続けているという人が結構たくさんいました。
それと同じことがやっぱり中国でも起ると思います。
ですからその方面の仕事は、あまり先に進まないと思います。
むしろ、公害を出しても安くできる製品が
世界中を出回るようになりますので、
そっちの仕事をやったほうが早いなという感じはいたします。
これは「良心」の問題とはあまり関係ありませんが、
実際に起っていることです。


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