第30回
■ NYさんからのQ(質問)

始めまして
中国株に投資しているNYと申します。
先日、Qさんは米ドルの下落により円高になると仰っていましたが
今の所、米ドルと香港ドル、元がリンクしていますので
円は元に対しても高くなるという事になります。
とすれば、中国への工場移動が加速される可能性があります。
これ以上の中国シフトが顕著になれば
日本沈没が、現実味を帯びてくるように思えます。
それに、他の東南アジアの国々にも多大の影響が考えられます。

という事で、ドルの下落が仕方の無いものだとすると
中国の元の自由化、とまでは行かなくとも
切り上げは、あるのではないかと思いますが如何な物でしょうか。

いつも、Qさんの発言には耳を傾けさせていただいておりますので。
今後とも、いろんな所でのご活躍をお祈りしたいと思います。
それでは、よろしくお願いします。


■ QさんからのA(答え)

中国の株に投資していらっしゃるようですけども、
ご存知のように中国の人民元は、
香港ドルと同じようにドルにリンクしています。
従って、今のようにユーロや日本円をはじめ、
外国貨幣の方が高くなるという時には、
リンクしてる分だけドルと同じように安くなるわけですから、
当然対日貿易でも有利になるし、
またアメリカへの輸出も中国の方が有利ということになります。
ことに、アメリカの景気が悪くなって
みんながお金を使わなくなりますから、
同じお金を使っても安く上げようとしますから、
中国製の日用雑貨がよく売れるようになるということは考えられます。
従って、世界的な同時不況の中では
一番不況の影響を受けることが少ない方に属すると考えていいと思います。

しかし、WTOに中国が入れば、
いつまでも中国が元の自由化を拒否してるわけには行きませんから、
多分5年ぐらいかかるんじゃないかと思うんですけど、
その間にいろんな制限を外して行きます。
その中でやがて外国の人が中国の株を買うこともできれば、
逆に中国人の人が人民元をドルとかその他の紙幣に換えて
海外投資をするという日も必ず来ると思います。
ただ、その間、とりあえずは中国株の中で
A株とB株とのアンバランスというのが目に付くわけですから、
それがいつかは是正されて二つが一つになるということが考えられます。
大半の株はA株で発行されていて、
B株だとかH株というのはほんの少しですから、
一緒になる時は当然たくさん発行されている方にサヤ寄せすると
考えてよいでしょう。
昨年の2月に一ぺんB株が暴騰しましたが、
依然としてディスカウント率が50%、
あるいはそれ以上という銘柄がたくさんありますので、
そこのところへ注目されるのがよろしいんじゃないかなと思います。


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