第108回
■イースーさんからのQ(質問):オリジナルの服を上海で!

Q先生、こんにちは。
いつも楽しくHP見させていただいています。
ボクのような若ゾウが先生に質問するなんて1O年早そうですが、
どうにも自分ひとりでは解決策が見つから無さそうなので、
先生のお知恵をお借り出来ればと思い、今回は思い切ってメールしました。

ボクはオリジナルデザインの婦人服の製造、小売をしています。
始めてからもうすぐ2年になります。
横浜で夫婦2人で小さな店からスタートしました。
お陰さまで少しずつ常連客も増え、
今年の夏に都内に2店舗目を出店する事ができました。
洋服だけでなく、靴・バック、アクセサリーに至るまで
取扱商品のほぼすべてがオリジナルデザインで、
毎週新作を店頭に投入しています。
たった1-2店舗しかない無名ブランドが、
商品のすべてをデザインするのは、
アパレルのアの字も知らずに始めた僕達にとって、
簡単なことではありませんでしたが、
どこにもないデザインをどこよりも早いぺ一スで投入したいという思いから、
自然にこういうスタイルのやり方になってきました。
不景気のおかげで、小ロットでも対応してくれる工場が
国内、海外で見つかり、その両方をサプライソースにしています。
扱う服のデザインはアジアのデザインの服です。
他のお店で売ってるようなものはウチではあまり売っていません。
アジア人である日本人が似合う洋服だけをデザインして売っています。
アジアのデザインをそのまま取り入れるのではなく、アレンジしたり
トレンドやモードな感覚をミックスしたりしてデザインしています。

最近、こんなアジア服を日本だけではなく、他の国のアジアの国でも
着てくれる人がいるのではないかと思い始めました。
昔Q先生がおっしゃっていた、「ファッションやるなら上海で」というのが
最近頭から離れません。
あまり台所に余裕もないので、
もう数店舗国内に店舗を持ち地盤を固めてから、
とも考えていますが、最近の上海の繁栄ぶりを見ていると、
もしやるんであればちょっと無理してでも、
早い方がいいのかなとも思えてきました。
また、生産拠点としても中国は大きな魅カがあります。

アジアの本場中国でアジアの洋服が売れるのかどうか、
またそのタイミングとして早い方がいいのか、先生はどうお考えになりますか?
質問が長くなってしまいまってすみません。


■QさんからのA(答え)

ご自分でオリジナルの婦人服の製造と販売を
おやりになっているとのことですが、非常にいい着眼点だと思います。

ファッションにも売れ筋というのがありまして、
人間というのは人と同じ服を着るのを嫌がる傾向があります。
もちろん女の人の買い物の心理の中には
「あの人が持ってるから私も欲しい」というのもあれば、
「あの人が持ってないから私は欲しい」というのもあります。
両方とも狙うわけにはいきませんが、
その内のどっちかを狙うかということになると、
お客が少なくてもその人が固執する物を提供すれば成り立つと思います。
今は物がたくさん出来過ぎているときですから、
大きくはならないかも知れないけど
ユニークさで商売が成り立つ可能性があります。
またその方が息が長いということも言えます。

長く不況の続いたヨーロッパの商売で今日生き残っているのを見ていると、
やはり安売りでは生き残れません。
安売りでなくて個性を売るというやり方を今後も貫いていただきたいと思います。
同じやり方を上海に持ち込むのも一つのアイデアです。
商売の本拠は東京におくとしても、
時間を見ては、しょっちゅう上海に行くことは賛成です。
すぐに始めなくても、そういうことが自分の頭の中にあれば、
次の展開ができる時が必ずきます。


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