第139回
■山本芳裕さんからのQ(質問):中国の携帯市場について

邱先生、こんにちは。質間させていただきます。
中国の携帯市場についての下記3点です。

(1)中国の携帯市場は急激に伸びており、来年は供給過剰になるのではと言われますが、市場としてはまだまだこれからと思っていいのでしょうか?だとすると端末メーカーと通信サービス会社のどちらの株がいいのでしょうか?

(2)現在シェアでは「中国移動」が大きいですが、「チャイナユニコム」が追い上げ、そして「中国電信」が参入予定ですが、今後はどこが有力なのでしょうか?

(3)メーカーでは「TCL」が新規参入組にしては、国内3位(中国企業では1位)を誇り成長著しいと見ていますが、「南京パンダ」の評価は中国ではいかがなのでしょうか?

以上、お忙しい中、よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

携帯電話は今、中国で一番伸びている分野のひとつです。

中国では家庭の電話がそれほど普及していなくて、家庭電話の普及を飛び越えて携帯電話の時代に入ってきています。携帯電話の台数はすでに日本を上回っていることからも、携帯市場が中国の大産業だということがわかります。

携帯電話の製造会社も、むろん携帯電話の通信会社もあります。
どこの国の人もおしゃべりですから、通信会社の株の方が電話機のメーカーより将来性があるでしょうね。

ただこの業界も競争がものすごく激しくなっています。ヨーロッパでも日本でも、通信会社の株を買った会社が何千億も損を計上するといいますから、当分この業界はガタガタでしょう。

最近、IT関連がほぼ飽和点に達して、オールドエコノミーに起こったのと同じことがIT関連企業にも起こりつつあります。

それでもこれから発展する業界であることには間違いはありませんから、注意の怠れないところです。


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