第175回
■宇和田さんからのQ(質問):第一次産業の可能性

毎週、もしもしQさんを興味深く拝読しております。

今回は、第1052回(やる気があればできる仕事があります)
を読んで思ったことをお伝えします。

農業や漁業で生計を立てる人は減る一方で、
新規に就業しようとする人が著しく少ないことは、
農水省のセンサスで知る機会がありました。
その理由として、収入が不安定で概ね低く、
危険・キツイという課題が認識されています。

しかし、従事者の絶対数が減れば、
1人あたりの農地・漁場は増えるので
生産性の歯止めはかかるはずです。
段々畑や不整地など生産性を高められない農地は
放棄されるかもしれませんが、農地整理された区域、
特徴によって魅力を高めた地域は蘇るでしょう。

さらに、新しく一次産業に従事する人は、
生産性を高める努力をしています。

農業の例

 http://www.cmp-lab.or.jp/~keisyo/lifestyle/Miyacyu.htm

コンピュータがサービス業の生産性を上げる効果は
実証されてきました。上の記事を読むと、コンピュータは、
一次産業の生産性を上げるのにも
有効であることの可能性を示しています。
温室内の環境をコンピュータで自動管理する例もあります。
コンピュータがを一次産業に応用する例も
増えてくるのではないでしょうか。

漁業の例

関アジ・関サバというブランド魚を釣っている漁師の売上は、
1,000万〜1,500万円になるという話が
漁業関係の定期刊行物に掲載されていました。
漁師の平均収入は 200万円程度です(センサスより)。

栽培漁業も、洋上に出る必要がないので、
女性や体力のない人でも就業できること、
安全であることなどが評価されて就業希望者がいます。
残念ながら、栽培漁業も水産試験場があるところを除いて
普及していないため、従事する人がまだ少ないのですが。


■QさんからのA(答え)

コンピュータを使う仕事はそれを使うことによって
人件費が節約できるので、急速に発展したんだと思います。
流通、サービス業ではコンピュータを上手に使えますが、
農業や漁業ではなかなか活用されませんでした。

しかし農業でも温度を自動的に調節できれば
人件費の節約になって収穫も上がりますから
活用は少しずつ進んでいきます。
でもやはり自然の天候で生産できるものには
コスト的に敵いませんから
全体に普及するのはまだまだですね。

ただおっしゃるように同じ農業、漁業をやっても
人の10倍も収入がある人もいますから、
収入のあるところを狙い討ちにした方がいいでしょう。

もしコンピュータを導入したら、
収入が一新する道がひらけるようなら、
最初にはじめた人は創業者利得を得ることができます。
そういう角度から農業を見直すのも悪いことではありません。


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