第313回
■上海シンドロームさんからのQ(質問):売り時期について

拝啓
いつも勉強させていただき、まことにありがとうございます。

現在、私は江蘇高速道路株を保有しています。
この株は、A株でもH株にても上場しているので、
QDIIが施行されたあとはA株の株価にあわせて、
約5倍上昇するものと予測しています。

そこで質問ですが、この株がQDII施行後、
5倍になった時点で売り抜けるべきでしょうか?
それとも、もっと長期間保有しておくべきでしょうか?

2001年のB株解放後、B株が3倍に高騰し、
その後値下がりしたので、
それと同じようなことになるのではと危惧しております。

お忙しいところ恐縮ですが、なにとぞよろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

以前私は中国で株を買うなら高速道路の株を買いなさいと
すすめたことがありました。
あれから恐らく倍にはなってると思います。
このあと毎年毎年増えていくと思います。
中国ではものを売っても現金の回収が難しいんです。
ところが高速道路だけは、
お金を払わないと出してくれませんから
絶対取りっぱぐれがないという
まれに見る現金回収のいい商売の1つなんです。

ですから高速道路の会社はお金がたまって、
中にはリース業を始めている会社も出てきました。
リース業をやっている会社をまるごと買ってしまえば、
銀行に預けているよりも、
お金を貸して利息を取った方がトクだからです。

成長経済下の株は短期間に利益を上げるものではなく
長期的な投資の対象なんです。
5倍になった時のことを考えて
そういう話をしているようですけれども、
そういうこともないとは言いきれないところがあります。
それから先どうするかは私に聞くより、自分で決めて下さい。
株なんて考えた通りにはなかなかいかないですから、
その時々の判断でやればいいと思うんです。

私のやり方は買値の倍なったら
半分売って元金を取り返します。
元手を回収すれば、あとはタダですから、
いくら下がっても心配ありません。
株も大体売った後が高く、じっと持っていると必ず下がります。
そうした変化にもっとも強いのはタダの株です。


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