第317回
■AさんからのQ(質問):空いた学校と工業団地の利用法

はじめまして、毎日楽しく拝読させていただいております。
学校の空いた教室を利用して、
お年寄りや身障者の方のための
デイサービスの受け入れ施設(運営は公募)にしたら、
子供たちにも日本の福祉の実態が目で学べると思いますし、
子供と触れ合うことにより
痴呆が抑制される効果もあると思います。
また、工業団地はわが町でもそうですが、
大体が狸や狐が出てきそうな辺鄙なところにあるので、
野趣を味わうオート・キャンプ場にして
利用代金を固定資産税の不足分に埋め合わせたら良いと思います。


■QさんからのA(答え)

日本の国は大きな変化を迎える時代に来ています。
学校の空き地や工業団地の跡地をどうするつもりなのか
というのもそうした変化の一かんですが、
いざ実行ということになると、
採算の問題もあるし、それぞれの土地の事情もありますので、
そう簡単にはいかないと思います。

学校があいたりするのは、少子化がもたらしたものですが、
逆にみんななかなか死ななくなって年寄りばかり増えて、
今度は年寄りの面倒をどう見るかというのが、
日本の社会問題、政治問題になってしまいました。
実際に学校の空き地を年寄りが住めるように直すと言っても、
そう簡単にはいかないんです。
第一いろいろな法律もあるし規制もあります。
また工業団地は、何千何百億にもおよぶ借金をかかえています。
そういう土地を使って、
キャンプができるのなら世の中簡単です。
実際には色んな事情にはばまれて身動きができないのが現状です。

ただ大筋で言うと、日本の農業はこれから工業生産農業に移行するし、
それを大きなスケールでやろうと思えば、
ちゃんと区画整理の終わった工業団地は
打ってつけだというだけの話です。
具体的には地方自治体や政府に動いてもらうよりほかありませんね。


←前回記事へ 2003年7月13日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ