第370回
■くいっぱさんからのQ(質問):小額から始める創業について

私は、現在60数余名のソフトウエア会社にて
技術者についておりますが、
次のステップに踏み出すべく立身起業をしようと、
今まさに踏み出そうとしています。
経験も人脈もお金もなにもかも不十分で甚だ不安ではありますが、
自分のできるところから始めようと考えております。

今の自分が踏み出せる商売とは何かを考えたところ、
コンビニエンスストアより少し贅沢感があり、
喫茶店の持ち帰り販売より気軽に利用してもらえるような、
「持ち帰り式の飲料販売」を考えています。

小資本で廃棄率が低く、
少なからず現金収入が見込めるという目論見からだったのですが、
様々な年代の色々な立場についている方々に
ご意見を伺っているうちに、
提供物に健康食品やヘルシー志向という付加価値を加え、
かつ提供商品を広くに提供できるよう
ITによる展開をしていきたいと考えるようになりました。

89歳になる祖父に昔話混じりに
『若いうちに挑戦してみろ』と同意してもらい貸してもらった
2坪程の小屋から、Q先生や両親、祖父母のような
次世代や基礎研究に投資できるような立場になりたいと
夢見ています。

…しかしながら夢見る一方、現実と戦かう必要がありまして、
ローリスクで踏み切ろうとしている手前、
売上目標額が喫茶業の月商で80万、
健康食品の方が成功しても2〜300万が
いいところなのではないかと予測しています。
現在勤めている会社の社長や、
親などの団塊の世代の意見としては、
どうせやるんだったもっと儲かる商売を考えたら?と言うのですが、
このような不安定なご時世では
大金を借入をして大きく仕掛けるよりは、
祖父が言っていた
『戦後ダンボール一枚の看板から商売を始めた』という感覚の方が
時代に即しているのではないかと考えているのですが、
Q先生はどのようにお感じになられるでしょうか?


■QさんからのA(答え)

まだ26歳なので私に言わせると
西も東もわからない状態じゃないかと思います。
そういうときから気持ちだけは何とかして独立しようと考えがちです。
そういう気持ちはわからないことはありませんが、
あなたがここで提案しているようなことは全部駄目ですね。

健康食品をやりたいということですけど、
いま日本国中で健康食品を商売にしたいと考えている人は
何十万人もおります。ですからあなたの出番はないでしょう。
実際に新しい仕事をやるのに、
何もわからない人がいきなり始めるとしたら
よほどのツテがあるか、考えていることが
衆を抜きんでているかでなければ実現できないと思います。
むしろ、将来自分がやりたいことは何かということを考えて
それに近いところで修行をするのがよろしいんじゃないでしょうか。

おじいさんから2坪の場所を借りて
やれるような商売なんていうのはなかなかございません。
車庫から始まって
世界的なコンピューターのメーカになった人もいますけど、
それは60億分の1の可能性です。


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