第393回
■人生勉強中さんからのQ(質問):利益第一主義の中国人

Qさん、こんにちは。
今日は失礼を覚悟で質問させていただきます。

現在、未来と中国の発展は続くのでしょうが、
その急成長の陰で綻びなどは出て来ないのでしょうか?

というのも、中国に関する本を読んだり、TV番組を見たりすると、
中国人は何よりもお金を頼りにしている、
というようなことがでてくるので、
その利益第一主義という性格が全面に出てくると、
建物を建てるにしても、料理店をするにしても、
農業をするにしても、利益を追うあまり、
安全性や信頼性などがおざなりされてしまうような気になります。
今でも中国製食品などは、多少抵抗を感じてしまいます。
(ごめんなさい)

中国人には日本人にはない
大変素晴らしい面ももちろんあると思っていますが、
長い長い歴史の中で、政府が当てにならない、
お金を頼るしかない!という経験則が身に沁みていて、
なかなか変えられないのでは?と思います。

もちろん日本でも不誠実な経営の会社はありますが、中国人の場合、
悪意を持ってするわけではなさそうで、返って難しい感じがします。
ご教授をお願いします。


■QさんからのA(答え)

中国の経済が急速に発展しておりますが、
それに対しての抵抗と言いますか、反発世界的に強いんです。
日本で新聞を見ておりますと「中国はもうすぐ駄目になる、
いまに国ごとひっくり返る」といった記事が多いですね。
その反面、どの企業も中国に行かなきゃ
自分が生き残れないといってあせっておりますから
企業が現実に考えていることと、世間の言論にはギャップがあります。
もし中国が本当に駄目なら日本の企業は
早くお金を持って中国から逃げ出さないと大へんなことになりますが、
現実は、次から次へと中国に進出をしています。

一つの流れが出てくると、ちょっとしたことでは
流れにブレーキをかけることはできません。
いま、中国で起こっている経済の発展は
私に言わせると世界的な流れの中で起こっていることですから
誰にも止めることはできません。
いまの中国に対する反発の中には
他人の成功に対する嫉妬の気持ちもあるのでしょうね。

でも、そういうことを言う人は
自分がその中に入ったことがないんです。
たとえば、中国人に対して反感を持つ人は
中国人に会う前から反感を持っているんです。
実際に中国人は日本人に比べると、
確かにソロバン高いところがあります。
それは生きるか死ぬかという貧乏の中を生きる上で
必然的にそうならざるを得なかったんです。
しかし、勘定高いということと義理人情を欠くということは
また別のことです。
中国人は自分と何の関係のない人に対しては勘定高いけれども、
自分の身内と思っている人に対しては
義理を欠かないようにします。
それぞれの国民性というものはあるけれど、
それを超えて人間として共通のところもあると考えた方が
正しいのではないでしょうか。


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2003年9月27日(土)

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