第392回
■O・MさんからのQ(質問):礼儀作法を教える学校

8月7日にQ先生が本ホームページで書かれた
「礼儀作法を教えてくれる人はいませんか」
ですが、全く同感です。

私は44歳で先生の世代からすれば
「若造で基本がなってない」ということになるのでしょうが、
この私から見ても老若男女を問わず(私の年上も含めて)
礼儀やマナーの酷さが目に付きます。

ズバリこの件への対応は「授業料を取る商売」
ということだと思います。
私は銀行系コンサルタント会社の営業部長をしておりますが、
弊社の研修プログラムでも「新入社員の社会人研修」、
「電話応対」、「秘書・受付・総務業務入門」、
「店長研修」、「営業幹部養成」、「二世経営者スクール」、
等々様々で、また様々な外部講師を使っているのですが
採算はそう悪くありません。
最近では航空会社などが
ビジネス・マナーやプレゼン能力向上研修などを始めており、
こちらは若い人だけでなく
今や弁護士やコンサルティング会社社員などが集まっています。

難しいことを勉強するわけでなく、
いわば常識をコンファームするわけで、
このような研修に参加して効果のある人は
元々そう常識はずれでない人たちです。
確かにマナーを知らない人も参加するかもしれませんが、
部下を送り込む経営者も参加する人も
結局はこのコンファームということではないかと思います。

さて、ようやく質問というか相談です。
Qさんの名前を冠した「ビジネスやマナーのスクール」というのを
考えてみてはどうでしょう?
コースの設定も多種類可能だと思います。
所謂マナーや礼儀だけでなく、
たとえばQ先生のビジネス経験からくる交渉ポイント、
中国やアジアにおけるビジネスのコツ・ミソ・失敗や成功、等々
の講座ならQ先生らしくなります。
何故Q先生なのか?講義内容は前述の通り学問でなく
「常識」であり講師は心得のある常識人なら
誰でも良いとなるわけです。
しかしながら授業料を払う人を集めるポイントは、
畢竟、主催者の知名度・社会的ステイタスだけです。
よっぽどのスタープレイヤー(講師)でもいれば別ですが、
このような研修ビジネスの成否は
その点だと断言してもいいと思います。
航空会社が主催すれば一定の人は集まりますよね、
彼らの場合には知名度や高イメージに加え、
マナーの講師にはベテランのスチワーデス、
書類作成などの指導は管理部門の役職経験者など、人は沢山います。
Q先生のスクールなら人は集まると思いますし、
先生の人脈からすれば講師の人選は全然困らないでしょう。
先生の冠があるので講師履歴がある程度説明できれば、
その講師が著名である必要は全くありません。
先生が講義項目選定に意見をのべられたり、
1時間のヒトコマだけでも先生自らが講座を担当されれば
完璧じゃないですか?

長い文章になって申し訳ありません。
Q先生のスクールを作るなら今の職を辞して参加したいくらいです。


■QさんからのA(答え)

私は「いま頃の年の若い人は…」という言葉を使うのは嫌なんです。
イギリスのエジプト学者が
ピラミッドの中から掘り出してきた石碑があって、
それを解読したら、「今どきの若い者はしょうがない」と
書いてあったそうです。
「いま時の若い者」というセリフは
いまに始まったことでなく5千年前からあったんです。

世の中変化が起こって30年も経つとガラッと変わるんです。
そうすると自分たちが若いときに経験したことと
違うことが起こりますから、
つい「いまの若者は…」と言いたくなるということです。
その中のひとつに、言葉使いということがあります。
また人に対する接し方や礼儀作法ということも出てきます。

たまたまそういったことについて書いたのが、
それに対して賛成だという手紙をたくさん頂いています。
若い人ではなくて、少々年配の人がそう感じているようです。
たまたま日本の伝統と外国から入ってきた
文化のぶつかりあいもあって、それが鳴戸海峡のように
渦巻いているということじゃないかと思うんです。

学校を作って礼儀作法を教える教室をやるのでしたら馳せ参じます
という方も2人や3人ではないんですけども、
具体的にそれができるかということになると、なかなか難しいですね。
礼儀は教室で教えるよりは家庭の仕事だからです。
子供が礼儀が知らないということは、
本当は親の方が教え方を知らないということでしょう。
ですから子供のせいにするのも過酷だと思います。
せめて自分の家の子供だけが
よそから「あんな礼儀知らず、親の顔が見たい」と
言われないようにしたいものです。


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2003年9月26日(金)

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