第463回
■ミツバチさんからのQ(質問):教えて下さい

中国でお茶を仕入れて日本で
カフェ兼、お茶と洋服の直売を始めたいのですが。
もちろん、お洒落な店として始めたいのです。
中国でも、もう少し市場を調査したら同じようにやりたいと思います。
Qさんは、いかがお考えでしょうか。
ご意見いただければ幸いです。

6月のQさんのアドバイスを参考に行動し転職しました。
私はある急成長中の量販服飾小売
(現在100店舗、近年200店舗、上場予定)のバイヤーになりました。
今までのアパレル業界での作り手サイドの経験に
日本のバイイングのノウハウを増やしている毎日です。
二年後には、日本でファッションとお茶、コーヒーのカフェを
都市部に展開するのが目標です。
また逆に、中国でも同じ形態の展開を考えています。

あれからすぐ、中国の上海に飛び街を1日10キロ近く歩き回りました。
取引先工場の社長の案内で半分、自分だけでも沢山の地を訪れました。
1週間いたのですが、沢山の中国人の知り合いができました。
アパレルはこれから中国で日本の感性が生かされると感じました。
中国で近い将来にヤングのトレンド発信できる商品開発を目指します。
また都市では、休憩やデートに
お洒落なカフェがあれば使いやすいと思いました。
特に新天地あたりの人々の風景には感動しました。

まずは、日本でお茶と一緒にファッション
(レディースの服飾、雑貨)を売ろうと思います。
お茶は現地で茶園を経営している中国人社長(総経理)と出会いました。
彼は商売をやるなら中国でとアドバイスをくれました。
中国はコーヒーが浸透するにはまだ時間がかかるから
コーヒーと両方やるといいよと。
お茶は中国では生活の一部で、お金もかけるそうです。
今後、定期的に中国に行く予定です。

中国には1000種以上の、お茶があり健康にもいいものが多いそうです。
とても美味しいお茶を買って帰りました。
日本の都心中心に洋服、雑貨とTEA&COFFEEで
リラックスできる店を作りたいです。
いかがなものでしょうか?


■QさんからのA(答え)

以前にご自分で洋服屋をおやりになっていたのを見て
私が自分で現場に行ってよく見てから対策を考えなさいと
言ったのを覚えています。

実行力があってよろしいと思いますけども、
いまはあなたがおっしゃっているような商売は難しいと思います。
例えば中国茶はいま日本でブームになってきておりますので、
飲む人は増えてきております。
烏龍茶だって鉄観音茶だって中国のお茶だし、
最近デパートでも中国茶を売るコーナーができています。
この調子でだんだん普及していくと思いますけども、
それが商売になるかといいますと、なかなか難しいと思います。

コーヒーはお金が取れますけど、
日本茶なんかタダだとみんなが思っていますから、
お金を取れる商売にはならないと思います。
従ってどうしても日本で商売することを考えて、
よその国のものを日本に持って帰るとか、
日本では珍しいものを売るという発想になるんですけども、
これは考えるよりずっと難しい仕事です。

むしろその反対にこれから経済が成長するところでの、
新しいファッションはどうなるか
ということについて力を貸す方が
新しい付加価値を生むチャンスが多いと思います。
仮におやりになるとしても、
少しずつ、あまり大きな損を出さないかたちでやって、
これならできるという自信がついてから、
もう少しスケールの大きい仕事に拡げるというやりかたを
お勧めいたします。

簡単に知り合いになった人のなかで
一生の知り合いになる人ももちろんおりますけど、
中国に行ってちょっと知り合いになったぐらいの事で
簡単に相手を信用してしまうようなやり方は
かなりの危険をともないます。


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