第464回
■K.H.さんからのQ(質問):最近気になる動向

最近気になる動向について、Q先生のご意見をお聞かせください。

(1) 香港ドルが9月18日当たりから米国ドルにたいして、
変動しています。元は変わらずです。
これは中国政府の"すまた"でしょうか。
つまり、元に無理押しする米国に対する偽証だとうとおもいますが…
どうでしょう。

(2)2四半期の日銀・政府の為替介入が11兆円を超えています。
いったい、誰が誰のために、なにを目的に、
こんな為替・博打市場に投機するのかわかりませんが、
少なくとも個人の担保財産を勝手に国が使う、
根拠と理由を誰も説明しない根拠はどこにあるのでしょうか?

お願いします。


■QさんからのA(答え)

いま香港ドルが許容されている狭い範囲で
一番米ドルに対して強いところに動いております。
しかし、それから更に香港ドル高の方向には動いておりません。
どうしてそういう動きになるかというと、
香港ドルはアメリカのドルに釘付けにされております。
それに対して人民元の方は政策的に固定しているけども
中国政府の意向一つでいくらでも変えられる立場にあります。
そういう立場で中国政府が切り上げに反対していると
お考えになればいいと思います。

それに対して、最終的に香港ドルは人民元につながるものであって、
ドルの方に釘付けにされるものでなくなるんじゃないか
という思惑もあります。
ことに中国株を買う場合はA株もレッドチップも
香港ドルで買うことになっておりますので、
おそらく香港ドルは人民元の方に
引っ張られると見ていいと思います。
それを何か勘繰ったように解釈されるのは勝手ですけども、
もともと世の中の経済の動きがそういうものだと
考えた方がよろしいんじゃないでしょうか。

それから日本がドル安を防ぐために
一生懸命日銀券を使ってドルを買っていますけれども、
この金をあなたを含めて国民のものだと思うのも、
ちょっと無理があります。
国民のものといったって政府が動かしているお金ですから、
そういうお金に対していろいろ文句を言うよりも
自分がいまお持ちになっているお金と財産を
どうやって守るかということを考えるのが本筋だと思います。
できないことに不満を感ずるより、
できることで身を守るということの方が大切です。


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