第514回
■MAX-momoさんからのQ(質問):退職金と企業年金について

邱 永漢様
いつもHiQで勉強させていただいています。
ありがとうございます。
本日は退職金と企業年金について質問させていただきます。
私が勤務している会社では退職金と企業年金制度がありますので
定年まで勤務して退職金を終身の企業年金として受け取る選択を行えば
年金の保証期間以上生存した場合にも
会社の負担で終身年金がもらえます。
高齢化社会である現在を考えると
年金の保証期間以上生存する可能性が高く、
終身年金を選択するのはそれなりに有利な運用法と思われます。

一方、退職金の前払い制度が実施される事になりそうです。
私としては退職金を前払いで受け取って
中国株で運用する方がより資産を増やせると考えられますので
退職金の前払い制度を選択しようと考えていますが
邱先生はどう思われますか?
邱先生は以前は年金なんてあてにしないで
自助努力で資産を増やすべきだと考えられていた様ですが
最近は皆で国の世話になるのも悪く無いと思われていますね。
これは最近の状況として株、土地、現金の
どの形で資産を持つのが良いのか不明なので
3等分して持ちましょう、とのお考えと同じ理由からでしょうか?


■QさんからのA(答え)

30何年前に私は日本の国がこれからどんどん成長して
やがて成長が止まった頃には年寄りが増えて、
年金を払う人よりも貰う人の方が増えるから、
財源が減って下手をすると払った分だけ損をしますよと
書いたことがございます。
ですからその時、私は健康保険には入りましたけど、
厚生年金は辞退しました。
新聞を見てもおわかりのように、最近では年金も退職金も
かなりガタガタになってきたようです。

もちろん、いきなり年金が貰えなくなってしまうわけではありません。
少しずつなくなる方向に動いているということです。
ですから年金も退職金も当てにしない生き方というのが
これからの安全でスマートな生き方だということです。

いまは、退職金割増金をつける会社がふえました。
これは体よく会社から追っ払うためのシステムですから
それをうまく利用するか、利用しないかというのは
あなたがこれからどうやって生きていくかということと
関係があると思います。
割増金よりも、これからどうやって生きていくか、真剣に考えて下さい。


←前回記事へ 2004年1月26日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ