第537回
■ぱすたさんからのQ(質問):環境銘柄はどうですか?

分かり易く、実用的な情報を毎日楽しく拝見しています。
このHPがきっかけで僅かな資金で
香港の高速道路株と不動産株を購入しております。
今後が楽しみな中国市場ですが、成長産業ということで
環境銘柄(具体的には産廃業者)はどう思われますか?
成長するのは間違いないと思いますが
注目という点ではなかなか市場の脚光を
浴びにくいジャンルだと思うのですが・・。

投資をする上では市場の同意も重要な要素だと思うので、
まだ中国株初心者の私には
このような株はどのようなものかと悩むところです。
Qさんの見解を参考にできればと思っています。
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

高速道路の株と不動産株はいってみれば、
中国のマイカーブームとマイホームブームを代表するものであります。
あなたがどの銘柄をお買いになったかわかりませんけど、
長期投資という考え方を徹底させたほうがよろしいと思います。

日本では環境汚染を処理するための事業も結構業績を上げて参りました。
同じことが中国でも起こるとお考えになるかもしれませんが、
中国人は環境汚染を直せと政府から強制されても、
ソロバンはじいて拒否する人が多いんです。
例えば、台湾でも起こったことですけど、
汚染処理をしろと政府から命令されても、
罰金を払うのとどちらが安いかとソロバンはじいて
罰金を払い続ける企業が多いんですね。
そういう企業を相手に環境事業をやっても
なかなかうまくいかないんです。

いまから30年程前に私は
栗田工業という会社を作った栗田春生さんを
台湾に連れて行って
ここに環境対策の会社を作りませんかとすすめたことがあります。
でもああでもない、こうでもないとやっているうちに
栗田さんがバンコックで亡くなられてしまいましたので
とうとう実現には至りませんでした。
あれから30年たちますが、いまの台湾を見ても、
環境銘柄でちゃんとした業績を上げているのはございません。

環境対策は必要なものですが、株でお金儲けをしたかったら
時流に乗って成長する株を買うことです。
あっちこっちよそ見をしないで下さい。


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