第564回
■ＴａｋｕさんからのＱ（質問）：ラーメンは有望？

毎回　先生の的確なるご意見を拝見させて頂きありがとうございます。
さて今回、先生にアドバイスを頂きたいのは、
中国で外食産業としてラーメン店が
受け入れられるかどうかと言う事です。
そして受け入れられるとすれば豚骨、醤油、味噌味等
どのようなスープが好まれるのでしょうか？
以前　先生が台湾でラーメン店をやりたいと言う人に
店舗を紹介したと言うような話しを聞いた記憶があるので
より事情に詳しいのではと思いお尋ねさせて頂きました。

既に上海などでは日本から何店舗か進出してるようですが
外食産業として有望な業種に成り得るのでしょうか
どうかご意見をお聞かせ下さい。

■ＱさんからのＡ（答え）

「もしもしＱさん」の中でも、
中国に行ってやれそうな飲食業の話は何回か触れております。
ラーメンというのは元々中国から始まったもので、
戦争中に兵隊で行った人たちが、それを持って日本へ帰ってきて、
札幌から始まったのが札幌ラーメン、
博多でやったのが博多ラーメンになったのだと思います。

それじゃあ本家のものとどこが違うのかと言いますと、
フォードやクライスラーの車と、
トヨタやホンダの車の違いと言ってよろしいわけで、
元々は向こうから来たものだけど、
日本人が独特の創意工夫をして作ったものが日本のラーメン、
と言っていいと思うんです。

ラーメン屋は台湾でも香港でも一応商売にはなっています。
しかし、大商売ではございません。
うまくいった人で、
三軒や五軒くらい店を持っているという人はありますけども、
あくまでも個人のやっている飲食店という範囲内のことです。
そういう意味ではラーメンだけでなくて、
例えばとんかつ屋さんや、
それから元々は韓国から来たものですけど、焼肉屋さんだって
日本人が行ってやって出来る商売の中に入ると思っております。
それをやりたいということだったら、
自分で行って積極的に研究していただきたいと思います。