第576回
■青雲さんからのQ(質問):円高? 円安?

為替の今後の動向について悩んでおります。
昨年来、長期間1ドル105円を節目とし、
円高介入により、これを超えることがありませんでした。
しかし、2月19日以降
一気に109円の円安へ方向転換した形となっています。
先生は、今後円高へ進むと予測されますか?
それとも円安へ進むと予測されますか?

私は、昨年来の円高は、実はドル安であったと考えています。
つまり円が高くなったのではなく、
ドルが他のすべての通貨に対して安くなっていたという意味です。
潮の流れが変わり(双子の赤字はありますが)
ドルを見直す動きが出てきたと考えています。
また、人民元が切り上げられた場合、
中国の輸出関連企業の優位性が低下し、
以前の円高時の日本企業のように
外国メーカーとの厳しい競争に陥って行く可能性があると
予想しています。
したがって、中国株でも内需関連株への投資に限定すべきと考えます。
上記2点、先生のお考えをお教えください。よろしくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

為替の問題はとても難しいんです。
かかわりのある仕事をしている人は一応の予想はしますけど、
なかなかその通りにはなってくれません。

私もあなたがおっしゃっているように大局的に円高の方向に動く、
そしてそれは円が高くなるのではなくて、
ドルが安くなっていくのだと思っています。
このことはユーロを見ればわかることですけど、
それが世界的スケールで起こることは間違いありませんが、
ただ、どこでどうなるかというのは、うまく予想できません。

したがって、そういうことを前提として
買うものも買わず、売るものも売らずにいると、
大体自分の思った方向でない逆の方向に行って
ひどい目に合わされることが多いと思わなければなりません。

方向としては今後、円がドルに対して100円を割るということは
少しも不思議ではないでしょう。
けれども、他の国の為替も
同じ方向に動いてくれるのならいいんですけど、
日本だけ先に動いて、中国だけ残ってるということも起りますから、
たちまち商売が思う通りに行かなくなるという可能性があります。
これが商売をやる時の難しいところだと思います。

私としては、為替相場を当てこむことは後回しにして、
その時その時ちゃんとソロバンに合うようなやり方で決済するのが
心配の少ない方法だと思っております。


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