第577回
■754さんからのＱ（質問）：中国の通信業界

中国の通信業界について質問いたします。
中国では現在、固定電話と並行して携帯電話も普及しており、
株価的にはむしろ、携帯電話業界の方が勢いがありますが、
私個人としては、今後もブロードバンドが普及していくためにも
固定電話が必要であり、
こちらも間違いなく発展していくと思っているのですが、
どのようにお考えでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

情報革命というのは、
一つは電話で、一つはインターネットだと思います。
この変化は経済の発展している所でも、発展していない所でも
同時に起こります。
たとえば、中国のような固定電話もろくに発展しない所で、
いきなり携帯電話はないだろうなんて思うのは間違いで、
いま中国では固定電話がなくても、
携帯電話だけどんどん普及しています。

どうしてかと言うと、
固定電話は家の中に人がいないと聞けませんけど、
携帯電話は電話をもって歩くんですから、
一人だけで暮らしている人だったら固定電話なんかなくても
自分と一緒に歩く電話だけで間に合います。

いま、携帯電話関連の株が上場されて高い値段がついておりますけど、
NTTなどを見てもわかるように、油断がなりません。
将来性があると思って安心していたら、
その逆の形になってしまったりします。
NTTの株が上場した時、
私はNTTは情報新幹線ですね、と言ったことがあります。
新幹線の隣をいくつも新幹線が走るようになって、
結構えらい目に遭わされました。

ですから株を買ったりする場合も、くれぐれも気をつけて下さい。
先端産業だと思ったら、
あっという間に人に追いつかれて追い越されてしまう心配があります。