第600回
■TOMさんからのQ(質問):外国語の鍛え方

いつも楽しく拝読させてもらっています。
私は会社員で、年に数度アメリカに商用で渡米する機会があり、
外国語を意のままに操れ正確に意思を伝える必要があります。
実際の自分の外国語(英語)でのコミュニケーション力はと申しますと、
誤解をまねくような表現力と乏しい理解力だけなのです。

Q先生は、外国語をどのように鍛えたのでしょうか?
商用はもちろんのこと、観光であっても
現地語が的確に操れれば相手方からの親近感も好感も増すことは
体験から理解しているつもりです。
コミュニケーションとしての外国語運用力の精度を上げていく上で、
意識すべきこと、やっておくべきことなどを
ご教授いただけないでしょうか。


■QさんからのA(答え)

言葉がわからないと損をする場面が多いということを
私は山ほど見てきております。
それはどうしてかというと、
国内だけで仕事をやっているんだったら
あまりそういう気持ちにはならないんですけど、
今の私みたいにあちこち駆け回って
いろんな人に会っていろんな仕事をやっておりますと、
例えば日本と中国の間だけを考えてみても、
中国へ行って仕事をやる会社が増えた分だけ
言葉の必要を痛感させられます。

これは日本人にとっても新しいチャンスですが
中国の人にとっても新しいチャンスなんです。
中国人だって日本語ができるんだったらやる仕事はいっぱいあります。
重宝がられて同じサラリーマンでもすぐ高い給料で雇ってもらえるし、
仕事をやる場合にも思わぬチャンスにめぐりあうことになります。

ところがいくら言ってもダメな人はダメなんですね。
苦手なのは中国人よりも日本人の方だと思いますが、
いまの場合、日本人はお金と技術を持っていく方だから、
「おまえが日本語を話せ」ということが言えるんです。
おかげでいよいよ日本人は外国語を話さないようになるんです。

では言葉はどうやって覚えるんだということになると
恥ずかしがらないということが大事だと思うんです。
自分たちのふだん使っていない言葉ですから
間違うのが当たり前なんです。
「こんなことを言ったら恥ずかしい」
「これは文法的に間違っているんじゃないか」なんて思わないことです。
日本では言葉を覚えるのを「語学」というぐらいですから
外国語を話すことを学問と思っているところがあります。
子供でも話せるのにそれを学問だと思うのはおかしいんです。
恥ずかしがらずに大胆に話すということ、
そして話すチャンスが多い所に自分を置くというのが
一番いいと思います。


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